■新卒の新人看護師の離職率が年々上昇中!
看護学校を卒業して新卒として病院へ入職するも、1年もたたないうちに辞めてしまう
ケースが増えており、新卒の「離職率」は、何と!8.1%に達しています。
しかも、せっかく大変な思いをして看護師の「資格」を取得したにもかかわらず、早々
と看護師とは全く関係のない仕事に再就職してしまうケースも増えています。
新人看護師は、仕事に関して一つ一つ段階的に学ぶことが許されています。
ですので、「即戦力」として働くことを期待されることはありません。
しかし、新人看護師といっても仕事に個人差があります。
事実、人によっては、短期間に仕事を覚えてしまう人もいます。
そしで、新しい仕事を吸収していくため、先輩や上司からも可愛がられます。
一方、仕事を覚えるまでに相当時間が掛かる人もいます。
新人であるため当然なのですが、段取りが非常に悪く、頭で色々と考えてしまうため、
頭では理解していながら、きちんと仕事をこなすことができません。
このため先輩や上司から怒鳴られるケースも多く、次第に自信を失います。
こうした理由が色々と重なって、新人看護師の多くは辞めることを検討します。
■辞めても転職は容易ではない!
中には上司に恵まれなさすぎて、ストレスに苦しむ新人看護師も多いです。
仕事を教えてくれるどころか、仕事をまともにさせてもらえないケースすらあります。
これでは毎日ストレスをためるために働きに行っているようなものです。こうした自分
ではどうすることもできない外部要因で辞めてしまう新人看護師も多いです。
しかし、ある程度の期間を経て残業や夜勤を行うようになると、過酷な変則勤務に対応
するのが非常に困難であるため、そのまま辞めていくケースも多いです。
まだ若いので、勢いあまって強引に辞めていくケースも多いです。たしかに辞めれば、
それまでの苦痛からは開放されますが、次の仕事を探さなければなりません。
当然のことながら1年未満の経験は、病院に限らず経験とみなされません。
このため、この時点における看護師としての「信用」はゼロです。
ですので、転職するにしても、容易ではありません。
「またどうせすぐに辞めるんだろう」と思われてしまうからです。
ですので、冷静に行動しなければなりません。看護師として一人前になるには、同期の
看護師さんたちとお互いに励まし合い、切磋琢磨出来る環境がどうしても必要です。
■新人看護師が再就職しやすい職場とは?
新人看護師の大半は、病院へ就職します。病院はもっとも厳しい職場環境にあるため、
病院の仕事に限界を感じて辞めたのであれば、身の振り方を考えなければなりません。
もし次も病院へ就職しようとすれば、必ず失敗します。
病院以外の職場に就職しない限り、また同じ理由で辞めることになるからです。
医療機関はどこも「人材不足」に悩まされています。新人看護師をしっかり育てる環境
にあるところは、それほど多くないので、採用してくれる職場に限りがあります。
病院勤務に挫折した新人看護師でも就職できる可能性がある職場があるとするならば、
小規模経営のクリニックや介護の仕事です。しかし、求人の数は少ないです。
クリニックでは、一般病院のように新人看護師のための研修などは一切ありません。
しかも、看護師さんの数はせいぜい多くても2〜3人程度しかいません。
このため、それぞれの看護師さんが忙しく動きまわらなければならないほど忙しいです。
こうした理由から、仕事になれるまでの間は、かなり苦労することになります。
■挫折は飛躍するための大チャンス!
先ほど新人看護師の離職率は、8.1%と申しあげましたが、就活中の大学生に大人気
の企業の中には、離職率が10%を超えているケースが少なくありません。
特に飲食系のサービス業は、そうした傾向が非常に強く、離職率が30%を超えている
ケースも少なくありません。ですので、かなり我慢しているといえるのかもしれません。
そうした状況にありながら、次のキャリアに進むために新人看護師が退職をするのは、
リスクが高いと考えるのは当然です。メリットなどまったく無いように思えますよね。
もし自分が下さいた決断が間違っても、後悔する必要は全くありません。正しい方向へ
と導いてあげればいいだけです。そうることで自分の適正を見極めることができます。
若い内に自分にあった仕事に就ければ、その後の人生はぐっと楽になります。
新人看護師が辞めたいと考えるのは、その仕事に自分は向いていないと感じたためです。
無理して精神的なストレスや将来に対する不安を抱え込むよりも、思い切って病院以外
の仕事を選ぶのも選択肢として、持っていることは大変大きなメリットです。
難しいと分かっていながらも、転職の道を選んだ方が、自分に必ずプラスに動きます。
■就職・転職するさいの注意点!
以下の関連記事一覧にあるとおり、看護師として働ける病院以外の職場は、これだけの
数があります。中には「医療行為」を一切行わない職場もあるので安心です。
実際に次の職場を選ぶにあたり、色々な注意点があります。退職理由は、必ず面接の場
で聞かれるので、適切な理由をしっかり用意しなければなりません。
「仕事が過酷」、「人間関係の問題」、「職場環境が最悪」といった理由を出来るだけ
明確にすることによって、同じ過ちをおかさない効果もあるので、非常に重要です。
何度も転職を繰り返す人の多くが仕事に対する意識だけでなく、何が嫌で何が好きか、
将来どうしたいか、こうしたことが明確担っていなケースが圧倒的に多いです。
再び看護師として就職・転職するのであれば、こうした点について本気で考えるベスト
タイミングなのかもしれません。徹底的に頭に汗をかいて考えぬいてください。