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■外来看護師の役割とは?


病院における看護師さんの仕事は、配置される部署(外来、病棟、オペ室、ICIなど)によって内容が異なりますので、勤務条件などもそれぞれ異なります。


一般の人達がイメージする看護師さんは、外来で働いている看護師さんです。


外来には、毎日病気や怪我をした人たちが訪れ、医師の診断を受けることによって、その症状に合わせて適切な治療を行うわけですが、治療にも色々なケースがあります。


例えば、患者さん本人は自分は何らからしらの病気だと強く思っていても、実際に医師の先生が診てみると、治療がまったく必要のないケースも少なくありません。


逆にすでに症状が危機的状況にあり、緊急処置、緊急入院が必要な場合もありますし、在宅で長期間に渡って治療が必要となる場合もありますので、注意が必要です。


また外来で働いている看護師さんは、診療科により仕事内容が異なります。


どの科でも外来看護師さんは、医師が診察しやすいようにサポートします。


そのために外来看護師さんは迅速かつ適切な対応しなければなりません。


例えば、お腹に強い痛みを訴える患者さんに対しては、まずベッドに横になってもらい、医師の先生が診察しやすいように、まず患者さんの服を脱がして患部を露出させます。


負傷した患者さんは、包帯などを外してから消毒に必要なものを急いで用意します。また、医師と患者さんの間にはいって、橋渡し役としての役割も重要です。




■外来看護師の責任は大きい


外来看護師として働ける職場は病院だけでなく、診療所(クリニック)にもあります。


患者さんにとって、外来の規模は全く関係ありません。病院でも診療所でも患者さんの病気や怪我の症状にあわせて適切な治療を受けるための大事な窓口になります。


日本国内にある病院の半数以上が赤字経営に苦しんでいますので、最近はどこの病院もサービス業としての側面を強めていますので、外来はその最先端の職場となります。


つまり、外来看護師さんの対応一つで、その病院の評判が大きく変化します。


「そんな大げさな....」と、思われるかもしれませんが、創設50年以上の病院が対応の悪さが噂となって広がり、破綻寸前まで追い込まれたケースはざらにあります。


特に地方は人の噂に大きく影響されるので、対応には気をつけなければなりません。


最近私が実際この目で見て驚いたの例を一つあげさせていだだきます。


いつ行っても駐車場が満車状態で、賑わっていた病院が、外来だけでなく、病棟で働く看護師さんの態度が悪いと噂が広がり、患者さん離れが一気に加速しました。


駐車場には数台しかとめられておらず、病院の中も廃墟のような状態に驚いた次第です。





■外来看護師のお給料・年収


規模や地域によっても異なりますが、大抵どこの病院(クリニックを含む)も午前中は超がつくほど忙しくても、お昼を過ぎるころから徐々に落ち着いていきます。


このため外来看護師さんは、午前中は、あまりの忙しさにてんてこ舞いとなります。


ある程度規模の大きな病院の外来は、アルバイトやパートなどを雇用して対応しているわけですが、クリニックは少数精鋭が基本なので、多くても2〜3人なので大変です。


しかし、一部(急性期など)をのぞいて外来は夜勤や日曜出勤がありません。


また、残業関しても他よりも少ないことから、病棟出働くよりも楽だとされています。このため、家庭のある看護師さんが仕事と家庭を両立させることもが十分可能です。


正職員でなくても問題ありません。アルバイトやパートなどの「非常勤」であっても、時給が一般よりも高めに設定されているので、それなりに稼ぐことが出来ます。


気になる外来看護師のお給料・年収についてですが、経験や科によって微妙に異なりますが、夜勤や日曜出勤がないにもかかわらず、それなりに高めに設定されています。


月給で25万円から30万円、年収で350万円から400万円が相場です。


やはり、夜勤手当がふくまれないので年収500万円を超える求人は少ないです。





■子育て中ならクリニック!


子育て中の看護師さんが外来看護師として働くのであれば、病院よりも自宅付近にあるクリニックの方が何かと都合がよいので、働きやすいかもしれません。


クリニックによっては、昼休みを長くとりますので、一旦自宅に戻ることができます。


その間に食事や家事などをすませることが出来ますので、働きやすいと思います。


自宅付近のクリニックで外来看護師として働くメリットはこれだけではありません。


保育園に通う子供の送り迎えも仕事帰りにできますし、そのついでに買い物も済ませることができるので、働きながら効率よく家事もこなすことができます。


上述したとおり、クリニックは少数精鋭なので、こまかい仕事が沢山あります。


ですので慣れるまでは相当大変ですが、慣れれば病院で働くよりも「肉体的・精神的」にも楽なので、子供が大きくなるまでの間はクリニックで働くことをオススメします。


クリニックの数は病院よりも桁違いに多いので、外来看護師の求人も多いです。


基本的に患者さんは、いきなり総合病院のような大きな病院には通いません。


まず自宅周辺にあるクリニックを訪れますので、外来看護師さんの役割は重要です。


対応が良ければ、ずっと通い続けますし、悪ければご近所に悪い噂をまき散らします。そうならないためにも、患者さんとのコミュニケーションは非常に重要です。


患者さんが気軽に来院してくれるようにするためにも、院内の雰囲気作りだけでなく、患者さんとの信頼関係が重要なので、外来看護師さんの責任は決して小さくありません。