
今回ご紹介させていただく動画は脳梗塞
の一種である「心原性脳塞栓症」の原因
「心房細動」について解説しています。
心房細動は、「不整脈」の一種でして、
突発的に動悸や目眩がおこります。
埼玉医科大学国際医療センターの
脳卒中内科の棚橋医師が心房細動の原因
について分かりやすく解説しています。
棚橋医師いわく下記の項目が2つ以上
当てはまった方は、心電図をとった
方が良いと説いています。
(1)動悸を感じる
(2)息切れがする
(3)胸に違和感がある
(4)血圧が高い
(5)75歳以上の方
今回の動画は5分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。
■心房細動とは?
「久保恵子さん」
心原性脳塞栓症の原因になるという
心房細動について改めて教えてください。
「棚橋医師」
心房細動と言うのはですね、
心臓の不整脈の一種なんですね。
心臓というのは心房と心室という
二つお部屋があるんですけども...
電気的な刺激が心房の方から心室に
伝わっていて、心臓が収縮すると...
だいたい1分間に心臓というのは
60回から80回くらい収縮して
おりますですよね。
その「心房細動」というのは
心房というところの電気的な
刺激が異常になって...
その本来の「心房」というのは、
規則正しく収縮しないで、小刻みに
震えるような状況になるんですね。
そうしますと「心房」が
規則的に収縮しなくなりますと
心房の中の血液が鬱滞します
流れが遅くなりますね。
そうしますと...
血液というのは流れが遅くなると、
そこで固まりやすくなるんですね。
だから心房細動の患者さんは、
心房の中に血栓ができてくる、
そしてそれが血液の流れとともに
脳の中に入っていくという、
そういう病気なわけですね。
「久保恵子さん」
どのようなことが「原因」で
起こるんでしょうか?
「棚橋医師」
そうですね、まず第一に
一番の原因は「年齢」なんですね。
高齢化してくるとですね、
心臓の中の左房ですね。
この中の働きが悪くなってきて、
定期的な異常が起こって
くるといわれてます。
心筋が線維化を起こすという
専門用語ではいいますけども
まあこういったものが、
まず一つは何と言っても
年齢が高くなるとおきやすくなる。
それと同時にですね、
やはり生活習慣病の高血圧があるとか、
糖尿病があるとかですね、
肥満があるとかですね。
こういった方の場合にも、
やはりですね、無い方とくらべると、
心房細動を起こしやすくなっている
というふうに言われています。
「久保恵子さん」
あのVTRに出てきた向山さんは、
自覚症状が全くなかったと
いうことなんですよね。
60歳のときだった
ということなんですけれども...
「棚橋医師」
そうですね。心房細動があってもですね
患者さんが全く自覚していない
人がいるんですね。
それが結構厄介なわけですね。
まぁ大体自覚していない方が
どれくらいいるのかといったことは、
中々正確な統計はないんですけども
恐らく3割4割くらいは、
心房細動があっても、自分が心房細動
であることを認識しない、あるいは症状が
ほとんどないと言われています。
「ナレーション」
そこで、どんな人が
心房細動になりやすいのか、
先生にチェック項目をまとめて
いただきました。
視聴者の皆さんも、
当てはまる項目があるかどうか
チェックしてください。
(1)動悸を感じる
(2)息切れがする
(3)胸に違和感がある
(4)血圧が高い
(5)75歳以上の方
「棚橋医師」
まず心房細動が実際に起きてますとね
患者さんの中では、やはり「心臓」
がドキドキしてるとですね
特に脈が早くなってくる
ことありますので、これは恐らく
心房細動がおこっているときの
症状の一つになっている
可能性がありますね
それから息切れですね
例えば運動した後に何となく
息苦しいなというのがありますね
これも心房細動が起こっているときに
訴えられる時の一つの症状ですね。
それから三つ目に胸に違和感がある
なんとなく変だなということですね
これは自分の普段の心臓のリズム
じゃなくなってきますと、それほど
症状としては無いんだけども
何かちょっと変だなぁと
胸のところがおかしいなと
いうようなですね
そういう訴えをされることがあります
そういう方の場合には、
もしかするとその時に心房細動が
起きていた可能性があるという
ことなんですね...
それから血圧が高いという
項目がございますけども
まぁこの血圧が高いというのは
やはり血圧の高い人の中から
心房細動が起きやすいものですから
ただまぁ、血圧の高い人全部が
おきるわけではありませんけどね
こういう項目も一つ重要ですね。
それからもう一つは年齢のことを
申しあげましたですけどね
一般的には75歳以上になって
おられる方は、私ども「高齢」と
考えておりますので
特に75歳以上になっておられる方
というのも一つの項目にくわていると
だから一つの項目があったから
すぐにですね、その心房細動というわけ
ではなくて、こういうものが重なっている
一つ二つ三つと重なっている場合には、
心房細動になった●●もある
かもしれませんし...
将来心房細動になる可能性も
ありますので、どこかの時点でやはり
心房細動があるかどうかを、お調べに
なったほうが良いだろうというのが
私たちの考えなんですね。
「久保恵子さん」
二つくらい当てはまる方は
要チェックという...
「棚橋医師」
そうですね。
こういった色んな項目が重なっている
まぁ二つ以上あるような方は、一度は
心電図をおとりになっていただく
といいかと思いますね。
「久保恵子さん」
では、心原性脳塞栓症には、
どんな予防法があるのでしょうか?
こちらをご覧ください。
動画の内容はここまでです。
自覚症状がないケースが多いようなので、
自分では気がつかないうちに心房細動を
患っている可能性が高いようです。
次回の動画では、具体的な心房細動の
予防策が解説されていますので、
次回の動画を是非ご覧ください
いつも本当にありがとうございます。
ぜひブックマークしていただきたく、
何卒よろしくお願いします。