
今回ご紹介させていただく動画は脳梗塞
の原因の一つとされる「心房細動」の
特徴について解説しています。
心房細動は、自覚症状がでにくいので、
自分で気がついた時には、脳梗塞の発作
に襲われるケースが多いです。
埼玉医科大学国際医療センターの
脳卒中内科の棚橋医師がその原因と対策
について分かりやすく解説しています。
今回の動画は5分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。
■心房細動の自覚症状が出にくい理由とは?
「ナレーション」
埼玉県鶴ヶ島市
こちらに心原性脳塞栓症を
発症した患者がいます
向山忠治さん68歳
向山さんの
身体に異変が起きたのは
今から8年前の農作業中
のことでした
「向山さん」
なんかちょこっと
おかしかった
頭の中が、ちょっと
ぐらつくっていうかさ
耳鳴りがして
それで言葉が少し
おかしくなっちゃった
「ナレーション」
すぐに救急搬送された向山さん
そして検査の結果
右の大脳の一部の脳梗塞が
確認されたのです
「棚橋医師」
ある日突然ですね
左半身の力が弱くなった
それから
言葉がうまく喋れない
これはろれつが回らなく
なったんですね
ということで話をして
すぐに「病院」に
いらっしゃったんですね
もう8年前ですね
ところがやっぱり病院に
いらっしゃったときに
心房細動というですね
不整脈がありました
「ナレーション」
向山さんの脳梗塞の原因
それは心房細動でした
心房が不規則かつ
小刻みに震えることで
血液がよどみ
いつしか血の塊「血栓」が
できていたのです
これは実際に心臓にでき
た血栓をとらえた映像です
直径およそ二センチの
大きな塊が「血液」の中を
漂っているのが分かります
向山さんもこうした
大きな血栓が「血液」の
流れに乗り、脳に到達
脳梗塞を発症したと
見られています
では梗塞を発症する前に
心房細動に気がつくことが
できなかったのでしょうか?
「向山さん」
何にもなかった
だからこういうのがあれば
こうだっていうのが
分かっていればいいけど
何にもないんだもん
どうしてだか分かんなかった
「ナレーション」
実は自覚症状が
ほとんどないことが
高齢者における
心房細動の大きな
特徴の一つとされています
向山さんの場合も
「脳梗塞」を発症する
そのときまで自ら
心臓の異変に気づくことが
できなかったのです
それでは心房細動を
いち早く発見するには
どうすればよいのでしょう?
そのための有効な手段が
心電図検査です
そもそも心臓は
洞結節と呼ばれる場所から
発せられる電気信号を
受け収縮と拡張を繰り
返していますが
この電気信号から
心臓の異常を読み取る
のが心電図です
「棚橋医師」
これは正常な方の心電図ですね
波が「等間隔」で尖った
波がでていますね
この間隔が大体ほとんど
いつも同じくらいの間隔
だというのが正常だと
ところが心房細動の患者さんでは
この尖った波と波との間隔がですね
かなりデタラメになっている
ある時は非常に短くて
ある時は非常に長いと
ただ時々脈と脈の間隔が
少しくらい変わっても
患者さんは自分では分からない
心電図を取って初めて分かる
ということだと思います
「ナレーション」
健康診断でも行われる「心電図検査」
この検査こそ何より「心房細動」の
早期発見に欠かせないのです
しかし、心電図検査で異常が
ないからといって、決して
安心は出来ません
心房細動には震えが一時的なもので
自然に止まる「発作性」
震えが一週間以上続く「持続性」
そして「永続性」の三つのタイプがあり
健康診断などで行う短時間の
「心電図検査」では見つからない
ケースも珍しくないといいます。
そこで現在では小型の電極を
二十四時間装着して心臓の動きを
記録する「ホルター心電図検査」
などが用いられています。
こうした一定時間継続して
検査を行うことにより
以前よりも早期に心房細動を
発見することが可能になって
きているのです。
動画の内容はここまでです。
心房細動は症状が出にくいので
少しでも不安があるのであれば、
早めに心電図検査を受けられた
ほうがいいですね。
次回の動画では、具体的な脳梗塞
の予防策が解説されていますので、
次回の動画を是非ご覧ください
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