今回ご紹介させていただく動画は、
読売テレビの人気番組「おはようドクター」
「関節リウマチ」特集の後編です。
関節リウマチが進行してしまうと、
手や足の関節を破壊してしまい、
形が曲がるなど変形します。
今回は症状が進み過ぎてしまった場合の
手術による治療について解説しています。
今回の動画は7分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。
■関節リウマチの手術による治療について
「植村なおみさん」
不治の病とされてきた関節リウマチ
それは、手や足の指、肩、ひじ
ひざなどの関節が腫れたり
変形したりする病気です
しかし現在では治療法が進歩し
症状が劇的に軽減されました
今日のドクターは、
京都大学医学部付属病院
免疫膠原病内科長
リウマチセンター長
の三森経世先生
整形外科と免疫膠原病内科が
合同で設立した西日本では類を
見ない総合リウマチ科の
トップリーダーです
今日のおはようドクターは、
関節リウマチ治療法から
最先端手術について
お送りします。
先生、今日は関節リウマチの
患者さんの写真をお持ち
いただいたんですが
かなりこちらは指が
変形してしまってますね。
「三森医師」
はい、進行した関節リウマチの
患者さんの手の写真です
ここまで行きますと
痛いだけではなくて、関節が固まって
動きにくくなって、日常生活に非常に
支障を来してしまいます。
「植村なおみさん」
リウマチの治療というと
やはり最初は薬物治療から
始まるんですよね?。
「三森医師」
近年関節リウマチのメカニズムの解明が
進んで、それに対する新しい薬が開発
されてリウマチは痛みを完全に抑えて
関節の変形破壊をストップするという
ところまで行けるようになりました
しかしながらすでに破壊されてしまった
関節は薬で治療することは無理なので
その時には手術という治療法を用います。
「植村なおみさん」
どういった手術をなさるんですか?。
「三森医師」
はい、関節破壊が進んで日常生活が障害
されますと、まず「人工関節置換術」
という手術が行われます
この左の写真は変形して進んだ手術前の
リウマチの手の写真でありますが
真ん中は手術後の1週間後の写真です
右はこのちょうど真ん中のところですね、
ここに人工関節が入っております
このように変形した関節が元の位置に
戻ることによって、日常生活が普通に
また行われるようになってきます。
「植村なおみさん」
痛みもなくなると...
続いてこちらは足の写真ですね。
「三森医師」
はい、これは関節形成術と呼ばれる
手術の方法を示したものです
左側は手術前で歩くと痛いんですね
ここでは手術後の写真ですが
全ての指を切ってつなぎあわせて
ピンやネジなどで止めて
正常の形に戻します
こういうふうにすることによって
痛みが抑えられて歩行も普通に
できるようになります
植村さんこれは何かわかりますか?
「植村なおみさん」
骨の模型ですか
「三森医師」
はい、これは膝に埋め込む
人工関節なんです。
「植村なおみさん」
関節ですか?
模型じゃなくて埋め込む本物?
これをひざに埋め込むんですか?
これは何の素材で出来てるんですか?
「三森医師」
こちらの白い部分がセラミックです
それからこの金属の部分がチタン
それから少し透明の部分が特殊な
プラスチックで出来ています
大変軽くて非常に丈夫で
しかも体に優しいんです。
「植村なおみさん」
持ってみていいですか。
「三森医師」
どうぞ。
「植村なおみさん」
確かにれ、関節だから。
動きますね。スムーズですね。
「三森医師」
はい、こちらをご覧ください。
左は正常な方の
ひざのレントゲン写真です。
真ん中がリウマチよって
破壊された患者さんのひざの写真で
こまできますと、ひどい痛みだけでは
なくて、関節の動きは非常に悪くなり
グラグラしたり、逆に固まったりして
歩行が困難になります。
右が手術をした後の人工関節を
埋め込んだ後のレントゲン写真です。
「植村なおみさん」
先ほど見せていただいたものですよね
「三森医師」
そうです。このような手術によって
ひざが安定して、しっかりと歩くことが
できるようになります
痛みも当然消えてしまいます。
「植村なおみさん」
でも大変な手術になりそうですね。
「三森医師」
そうですね。
「植村なおみさん」
これは手術最中の写真ですか?。
「三森医師」
はい、この写真で一般的な外科手術と
違うところがあるんですが、
お分かりになりますか?。
「植村なおみさん」
なんかあの皆さん
ほっかむりみたいなの
こんなのかぶってやって
らっしゃいますね。
「三森医師」
はい、正解です。なぜこのような
恰好をしているかというと、
これは無菌状態を保つためなんですね。
特に関節は元々菌がいないクリーンな
場所なので、感染を起こしては
いけない場所なんですね。
「植村なおみさん」
関節には菌がいないから
もう徹底的に菌をなくさないといけない。
「三森医師」
はい、それだけ細心の注意を払って
手術をすることが必要になります。
「植村なおみさん」
手術時間はどれくらいかかる
ものなんですか?。
「三森医師」
大体一時間半から二時間ぐらいの
手術で済みます。
「植村なおみさん」
意外に短いですね
何か10時間ぐらい
かかるかと思いました
入院期間はどのぐらい
なんですか?。
「三森医師」
入院期間は
およそ三週間から四週間
ぐらいになります
術後三日目ぐらいから
歩行訓練を始めます。
退院後は定期的な検査以外には
特に通う必要はございません。
「植村なおみさん」
症状として、こういうところまで
きたら手術をしなきゃいけないかとか
そういう基準ってあるんですか何か?。
「三森医師」
はい、手術のタイミングは我慢できない
ような強い痛みがあるかどうか
日常生活に大きな支障があるかどうか
ということを考慮して決めます。
それから薬物治療によって
十分炎症を抑えるということも大切です
強い炎症が残っていますと
手術がやりにくく、また、ひざに埋め
込んだ人口関節が緩んでくるなどの
合併症が出ることがあります。
「植村なおみさん」
いろいろな要素を踏まえた上で手術を
決断しなければいけないわけですよね
先生、関節リウマチは進行して手術を
しなくてはならなくなったりとか
大変な病気なんですよね。
「三森医師」
はい、えー関節リウマチは手術に
至らないように早めに発見して
最近の最新の進化した薬物治療を
受けるということが基本になります
しかし、もし変形が強くなって
日常生活が困難になったとしても
最新の手術治療を受けて
回復することは十分可能ですので
どうぞご安心してください。
「植村なおみさん」
まずは専門医に診てもらう
ということでですね。
「三森医師」
はい、そうです。
「植村なおみさん」
今日はどうもありがとうございました
今回収録したのは、おはようドクターの
「関節リュウマチ」です。
もう日々進化し続ける医療
ちょっと知らない間にあっという間に
薬がどんどん開発されていきます
知らないと全然違った
「対応」になってきますよ
最新治療を受けて
そして病気を治してください
早期治療で随分と良くなります
それでは皆さん「健康」に
気をつけてお過ごしください。
今回の動画はここまでです。
薬物療法はあくまでも手術を避けるための
ものなので、早期発見が何より大切です。
しかし、症状がかなり進化しても、日常
生活が普通に行えるようになるまで、
治療法が進化しているので、その進化する
スピードに驚きですね。
いつも本当にありがとうございます。
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