今回ご紹介させていただく動画は、
読売テレビの人気番組「おはようドクター」
「糖尿病・低血糖」特集の中編です。
糖尿病と診断されていながら、様々な理由
で治療を拒否される方が少なくありません。
糖尿病が進み、合併症を発症させてしまう
危険性に対する意識が薄いとされてます。
しかし、糖尿病から脳梗塞、心筋梗塞、
網膜症などの合併症を発症する危険性が
あるだけに放置することは許されません。
今回は糖尿病の合併症に関する様々な点
について分かりやすく解説しています。
今回の動画は7分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。
■うつ病と認知症の特徴とは?
「植村なおみさん」
年々、増加傾向にある糖尿病
強く疑われる人はおよそ950万人
予備群を含めると成人のおよそ5人に1人
進行すると死に至るケースもあります
あなたは当てはまりますか?
家でゴロゴロする事が多い
すなわち運動不足の人
朝は食べず、夜はドカ食いと
良くない食事習慣の人
若い時のズボンがきつくなったという
肥満傾向の人、家族に糖尿病の人がいる人
これらに当てはまると糖尿病になりやすい
とされています。今日のドクターは
京都府宇治市にある「土井内科」の院長
土井邦紘先生、日本における糖尿病専門医
のパイオニアで「地域医療」にも
力を注ぐドクターです。
「土井邦紘先生」
糖尿病なのにおよそ三割の人が
十分な治療を受けておりません
放置すると糖尿病は悪化し
命を脅かすケースもあります。
「植村なおみさん」
今日のおはようドクターは、糖尿病
本当に怖いのは合併症をお送りします
先生、糖尿病というのは
そもそもどういった病気なんですか?。
「土井邦紘先生」
糖尿病は血液中のブドウ糖が慢性的に
高くなる、つまり血糖が高くなる病気です
血糖が慢性的に高くなると、全身の血管が
傷つけられますね。まあそこからいろんな
病気がでてまいるわけです。
「植村なおみさん」
それは合併症と呼ばれるものですか?。
「土井邦紘先生」
その通りです。
「植村なおみさん」
具体的にいいますと、どのような
合併症が起こるんですか?。
「土井邦紘先生」
糖尿病には太い血管に起こる「合併症」と
細い血管に起こる合併症とがあります
進行しますと網膜症は失明につながる
で、腎臓は透析、ご存知のとおり
人工透析につながりますし
神経障害、これは神経障害次の大血管障害
と重なった場合ですね、特に怖いんです
けど、指を切断しなければならない
ことが起こる場合があります。
「植村なおみさん」
切断までしなきゃいけないんですか?。
「土井邦紘先生」
まぁコントロールが悪いとそういうことに
いたりますよということですね。
「植村なおみさん」
先生、細い血管に起こる合併症
っていうのは、糖尿病になったら
もう絶対に起こるんですか?。
「土井邦紘先生」
必ずしもそうではないんですね
コントロールのいい人、節制されている
方は起こらない場合があります。
「植村なおみさん」
ならない方もいらっしゃる?。
「土井邦紘先生」
おられます。
で、コントロールが悪いとですね
神経障害網膜症や腎症の順に
出てくることがあります。
「植村なおみさん」
一方、太い血管の合併症っていう
のはどういたものがあるんですか?。
「土井邦紘先生」
基本的には「動脈硬化」によって起こる
わけですから、脳梗塞、心筋梗塞
それから抹消の血管が閉塞症といった
そいうう疾患が起こります。
「植村なおみさん」
ただ糖尿病の人みんながみんな、
その脳梗塞とか心筋梗塞になるわけ
ではないんですよね?。
「土井邦紘先生」
糖尿病が見つかった時点で動脈硬化が
すでに進んでいる人もありますし
あまり進んでない人もあります
生活習慣というのが非常に大事でして
その生活習慣に問題のある人が糖尿病
が加わりますと、進行しやすいと
そういった病気が動脈硬化性の疾患です。
「植村なおみさん」
そもそもこの糖尿病には自覚症状って
いうのがあるんですか?。
「土井邦紘先生」
残念ながら、無いのが皆さんの進行が
わからないままに放っておかれる
一つの原因となっているわけですね。
症状が出たときにはすでに遅い場合が
あります。最近のデータによりますと
糖尿病の方の三割の人が未受診あるいは
中断者だということになってます
これを放置しておくと合併症につながる
大変怖いことだと思います。
「植村なおみさん」
先生、合併症にならないために
糖尿病の治療というのはどういうふう
にしたらいいんですか?。
「土井邦紘先生」
糖尿病の治療法は運動療法と食事療法が
基本です。運動療法はですね、ストレッチ
ラジオ体操を勧めてます
皆さん手軽に行えるのは歩くことと
ストレッチを組み合わせて頂くと
尚良いと思います。
あとこれは最近肥満、いわゆる食べ過ぎて
運動不足というのがありますので、
ここを何とかすると、食べたものは
適正な量を取るということですが
それ以上に食べる場合もありますから
そういうものはエネルギーを使って頂くと
「植村なおみさん」
食べ過ぎない食べ過ぎたら
運動でフォローすると...
「土井邦紘先生」
適正な運動量、適正な食事という
ことになると思います。
「植村なおみさん」
先生、糖尿病の治療法も随分進化
してるみたいですね?。
「土井邦紘先生」
最近ですね、インクレチン関連薬
という薬が登場しました。
これは我々にとって非常に
使いやすいお薬でしてですね
低血糖を起こさずに血糖を下げると
そういう心配のある方は特に老人の方
ですね、低血糖症状がわからない方とか
それから糖尿病が見つかったばかりの
人たちに私たちは安心してこの薬を
使うことができます。
「植村なおみさん」
新薬の登場で低血糖になる
リスクが軽減されるんですね。
「土井邦紘先生」
はい、また次にですね新しく
「SGLT-2阻害薬」という薬が
登場しました。
これはですね高くなった血糖、
高血糖ですね、それを尿糖で排出しようと
する薬なんですね。血糖が下がってくれば
もう尿からは余分な糖は出さないわけ
ですから、低血糖は起こさないと...
「植村なおみさん」
素晴らしくて夢のような
薬のように聞こえますよね。
「土井邦紘先生」
そうですね
確かにそう思われると思います
しかし、まだあの処方されてからまだ間が
ありませんので、メリット・デメリットは
これから明らかになると思います
主治医の先生とよく相談して
使っていただきたいと思います。
「植村なおみさん」
まだまだ完全に分かっていない薬
ということなんですかね。
「土井邦紘先生」
そういう部分がまだあります。
「植村なおみさん」
先生、糖尿病という病気にはどのように
付き合っていたらいいもんなんですかね?。
「土井邦紘先生」
まず患者さん自身がですね
自分が糖尿病であるということを
自覚していただきたい、そして
これは一緒の病気であるので自分の生活
基本的な生活ですね、運動と食事を
守っていただきたい
これが合併症予防する
最大の方法だと思います
普段の生活が大事ってことですね。
「植村なおみさん」
普段の生活が大事ってことですね。
「土井邦紘先生」
そのとおりです。
「植村なおみさん」
どうもありがとうございました
糖尿病の初期はほとんど自覚症状が
ないというのは怖いですよね
血液中のブドウ糖の値が上がり
すぎると血管がダメになってしまう
そのせいで合併症として目が見えなく
なるかもしれないし、足を切らなければ
ならないかもしれません。
やっぱり糖尿病についていろいろ知識
高めていくと、それが自分の健康を守る
ことになる、知識は健康につながるんだ
ということが、今日はとても
よくわかりました。
土井先生ありがとうございました。
今回の動画はここまでです。
医学界でインクレチン関連薬に対する期待
は高いですが、依然として未知数です。
これから色々な問題点が出てくる可能性も
高いですが、現状では一番優れたお薬です。
医師の指示に従って、運動療法や食事療法
をきちんと行えば、普通に生活できます。
やはり生活習慣を見直すのが一番大切だと
思いますので、これを機に見直します。
いつも本当にありがとうございます。
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