今回ご紹介させていただく動画は、
読売テレビの番組「おはようドクター」
「慢性心不全」特集の前半です。
心不全は発症してから1年後の死亡率
が7%前後ある大変危険な疾患です。
日常生活の改善が何より重要ですが、
中でも特に食生活の改善が求められ、
塩分を抑えた食事が好まれます。
しかし、そうはいってもスーパーなど
で購入するお惣菜などは塩分が高い
ことから、自己管理が難しいです。
今回は慢性心不全の主な症状と原因
について分かりやすく解説しています。
今回の動画も7分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。
■慢性心不全が発症する原因とは?
「脇浜紀子さん」
あなたはこんな症状はありませんか?
動いた時に息切れがする、疲れやすい
夜間頻尿、食欲不振、動悸、足のむくみ
それは心臓の働きが低下して血液の循環が
悪くなる慢性心不全かもしれません。
今日のドクターは兵庫医科大学病院
循環器内科診療部長の増山理先生
心不全、高血圧、不整脈など
「循環器疾患」のスペシャリストです
今日のおはようドクターは、慢性心不全
の最新情報をお送りします。
増山先生、
まずは心不全とは
何かから教えてください。
「増山理先生」
心臓は、酸素や栄養分を含んだ血液を
全身に送り出す言わゆるポンプの
働きをしてるんですね
そのポンプの働きが
弱った状態が心不全なんです
ですから心臓の中の病気があると
いうような場合に起こる状態であって
これは病名というわけではないんです。
「脇浜紀子さん」
心不全は病名じゃないんですか。
「増山理先生」
そういう状態を表す言葉なんですね。
「脇浜紀子さん」
なるほど、心臓のポンプの働きが
弱ってしまうとどのような症状
が出るんですか?。
「増山理先生」
そうですね「心不全」というのは
高齢の方に多いんですが
言わゆる最初は空咳が出るとか
足がむくむとか、いわゆる心臓が悪い
というふうに一般的に思わないような症状
こういうのから出る事が多いんです。
「脇浜紀子さん」
ちょっと歳のせいでそうなったのかな
というような症状ですね。
「増山理先生」
そうですね。
そういうような症状から
出ることが多いです。
「脇浜紀子さん」
もうすこし詳しく症状を
教えていただけますか。
「増山理先生」
そうですね、その他の具体的な症状
例えば体がだるいとか、疲れやすい
こういう症状、もしくは身体がうっ血して
足がむくむ、お腹が張る、階段や坂道など
動いたら息が切れる、夜中にトイレに
起きる回数が増えた
こういう症状があると
「慢性心不全」が疑われます
例えば半年前に比べて体がだるいなぁとか
なんか息切れがするなというようなことが
あるようでしたら、心不全を疑って
是非医療機関を受診していただきたいな
というふうに思います。
「脇浜紀子さん」
私でもこの足のむくみとか
お腹の張りを感じることありますね。
「増山理先生」
そうですね。
まあ、心不全だけでこういう症状がある
というわけではなくって、そういう症状
がきっかけで見つかるということが
多いというのが実情です。
「脇浜紀子さん」
慢性心不全は何が原因で
起きるんでしょうか?。
「増山理先生」
そうですね。
あらゆる心臓の病気が原因と
なりえるんです。
例えば「心筋梗塞」ですとか「不整脈」
もしくは心臓の筋肉の病気で
「拡張型心筋症」...
そーゆー心臓の病気だけじゃなくって
例えば「高血圧糖尿病」などの生活習慣病
なんかも、重要な原因となりえます。
「脇浜紀子さん」
なるほど、様々なことが
絡み合ってくるんですね。
「増山理先生」
そうですね。
「脇浜紀子さん」
悪化するときっていうのは、
どういうときがあるんでしょうか?。
「増山理先生」
こういう病気があっても
比較的安定している時期というのは
多いわけですけども
例えばちょっと風邪をこじらしたとか
そういうことが誘引になって急に症状が
悪化するというようなことが
多いのが現実です。
「脇浜紀子さん」
もうちょっとした風邪から悪化する
パターンもあるということですね。
「増山理先生」
ちょっとした風邪をこじらしたばっかりに
こう息苦しくなって、心臓の方に負担が
かかって、非常に重篤な症状が出てくる
というようなことがあるんです。
「脇浜紀子さん」
病気や風邪以外で引き金となる
ようなことはありますか?。
「増山理先生」
そうですね風邪をひかなくても、例えば
塩分を摂りすぎる、水分摂りすぎる
もしくは薬飲んでるのを
勝手にやめてしまう
もしくは働き過ぎ、運動しすぎ
さらに飲酒ストレス、こういうファクター
も「誘因」になります。
「脇浜紀子さん」
ではもう日常の生活からちゃんと
注意しとかなければいけませんね。
「増山理先生」
そうですね
とくにあのここに書いてある塩分の
とり過ぎというのは非常に重要なんで
ちょっとこう濃いものとるとかいうのを
出来たら控えて...
「脇浜紀子さん」
食事を?
「増山理先生」
そうですね。
そういうことが重要だと思います。
「脇浜紀子さん」
先生、慢性心不全の診断ですが
どのようにするんですか?
「増山理先生」
そうですね。
診断の前に簡単な見分け方があるんです
脇浜さんちょっと立って頂けますか?。
「脇浜紀子さん」
はい。
「増山理先生」
まず手をダランと
下のほうに落としてください
手の甲に血管が
浮かび上がってきますよね。
「脇浜紀子さん」
そうですね。
「増山理先生」
そしたら、ゆっくりと手をちょうど心臓
の高さぐらいまで挙げて頂けますか。
「脇浜紀子さん」
心臓の高さくらいまであげる
こうですか?。
「増山理先生」
そうすると浮かび上がった
血管が消えてきますよね。
「脇浜紀子さん」
はい、消えました。
「増山理先生」
こうなると、これは正常な心臓
心不全ではないと、いうふうに
言えるんですね。
「脇浜紀子さん」
正常なんですね。
「増山理先生」
そうです。
心不全の人の場合ですと
手を横にしても血管が浮かび
あがったままになってるんです。
「脇浜紀子さん」
これは浮かび上がって
きているのは静脈ですか?。
「増山理先生」
そうですね、静脈なんです
手を下にダランとしたときには
重力の影響で血管の方に血液が
たまるんですね
それをゆっくりあげることによって
心臓と同じ高さにすると、心臓の方
に血液が戻ってきます
でも心不全の人というのは
心臓に血液が溢れた状態にあるので
なかなか帰りにくい
ですからいつまでも手に血液が
たまってるというような
ことになるんです。
「脇浜紀子さん」
なるほど、なるほど
では病院での具体的な検査を
教えてください。
「増山理先生」
そうですね、病院に行きますと
まず必ずする検査が胸のレントゲン写真
そして心電図、心エコー、いわゆる
超音波による検査です
最近では血液の検査でも心不全かどうか
分かるようになってきてますので
右への「BNP」というな物質を調べて
心不全かどうかを診断します。
「脇浜紀子さん」
はい。
「増山理先生」
場合によっては
さらに「MRI」というような
画像を診断をすることもあります。
「脇浜紀子さん」
心臓もMRIですか?。
「増山理先生」
そうですね、心臓も今MRIが
出来るようになりました。
「脇浜紀子さん」
増山先生、慢性心不全の治療の
アドバイスをお願いします。
「増山理先生」
そうですね。
治療の基本は生活習慣の改善
そして薬物、薬による治療になります
最近ではサウナや運動などによって
治療することもあるんです。
「脇浜紀子さん」
薬以外でもということですね。
「増山理先生」
そうです。
でさらに重症の方になってきますと
ペースメーカーという機械を
胸に埋め込んだり
またさらに重症になると、補助循環装置、
そして心臓移植、こういうようなものも
治療の方として検討することになります。
「脇浜紀子さん」
とにかく早く見つけないとダメですから...
「増山理先生」
そうですね。
「脇浜紀子さん」
歳のせいかなぁと思わずに...
「増山理先生」
是非医療機関を受診して
頂きたいと思います。
「脇浜紀子さん」
はい、ありがとうございました
階段上るのって
私すごく苦手なんですけれども
もうチョットしたね
あの会社に行くまでの間に
歩道橋があるんですが
その数段の階段登るだけでも
もうなんかね「あっ〜しんどい、足痛い」
と思う方なんですけれども
でもあ〜息切れするようになったな
年のせいやなあというふうに思っていたら
もしかしたら慢性心不全の症状かも
しれないとゆうことですのでね
ええとにかくちょっとしたこう自分の体
の変化ということにはいつも気をつけて
おかなければいけないなと思いました
えー、特にですね
今日教えていただいた静脈でこうね
慢性心不全かもしれないというのを
見る方法というのがありましたので
皆さんもちょっとこうやってみて
血管が浮き上がったのは収まらないなと
思ったら、お医者様に相談してください。
今回の動画はここまでとなっています。
心不全は心臓の機能が劣化している
状態を指すわけですが、心不全の状態が
進んでしまう傾向が強いです。
今回動画内で解説されていた自己診断法
は非常に簡単なので、ご家族やお友達と
一緒にやってみるといいですね。
いつも本当にありがとうございます。
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