今回ご紹介させていただく動画は、
読売テレビの番組「おはようドクター」
「慢性心不全」特集の後半です。
心不全は心臓が血を送り出すポンプの
役割としての機能が劣化した状態です。
ですので、ちょっとした運動でも
息切れや目眩を起こしてしまいます。
今回は慢性心不全の治療法について
分かりやすく解説しています。
それが意外な方法で行われるので、
驚かれるかもしれません。
今回の動画も7分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。
■慢性心不全の最新の治療について
「脇浜紀子さん」
心臓が弱った状態になる慢性心不全しかし
初期症状はわかりにくく、放置しておくと
死に至る可能性があります
今日のおはようドクターは慢性心不全の
最新治療をお送りします。
心臓が弱っていても
運動していいのでしょうか?
この個室は高温になる「サウナ」
心臓に負担がかかるのでは?
そんな疑問を解決してくれるのは
兵庫医科大学病院循環器内科
診療部長の増山理先生
心不全、高血圧、不整脈など「循環器疾患」
のスペシャリストです。
先生、まず慢性心不全の
特徴から教えて下さい。
「増山理先生」
そうですね、心不全というのは病名だと
思ってる方が結構られるんですが
実は病名ではなくて、心不全という状態
を示す言葉なんですね
心臓というのは全身に血液を送り出す
ポンプの働きをしてるんですけども
そのポンプが弱った状態が
心不全なんです。
「脇浜紀子さん」
十分に血液を送り出せない?。
「増山理先生」
全身に送り出せないと
いうような状態です。
「脇浜紀子さん」
なるほどなるほど、
慢性心不全の症状としては
どんなものがありますか?。
「増山理先生」
症状をこちらにまとめてるんですけども
体がだるいでありますとか、足がむくむ
疲れやすい、階段や坂道などで息が切れる
夜中にトイレへ行く回数が増えた
こういう症状を訴える方が多いですね
まぁいわれる年のせいだと、ついつい
思ってしまいがちな症状です
高齢者でありますとか、血圧が高い人
こういう人達というのは、知らないうちに
だんだんだんだん心不全が進行してきて
そして気がついたときには
まぁこういう強い症状が出てきてしまう
ということがあるんですね
こういう人を早期に発見して治療ておくと
ずーっと長い間そういう症状が出ずに
コントロールするということも
「可能」なんです。
「脇浜紀子さん」
なるほど、続いて治療法について
伺いたいんですが?。
「増山理先生」
まずやっぱり生活習慣の改善だと思います
血圧、血糖のコントロールを
しっかりする減塩をしっかりする
あとお酒をたくさん飲まれる方については
飲む量を減らすことも重要です
そして、禁煙、そして、できたら毎日の
体重を把握していただきたい
というふうに思います。
「脇浜紀子さん」
毎日の体重を知ることが重要なんですか?。
「増山理先生」
そうですね、まあむくむというのは
しっかりとした症状なんですけども
そこに行かなくても、少し体重が増えて
くるというのは、心不全の初期症状になる
可能性があるんですね
また特に治療してる人という人に関しては
毎日の体重をきっちりとコントロールして
増えてきたら、医療機関に相談するとか
というような指導を私達は行っています。
「脇浜紀子さん」
なるほど、なるほど、自己管理という
ところが重要になってくるんですね。
「増山理先生」
そうですね、はい。
「脇浜紀子さん」
お薬での治療というのも
あるんですよね?。
「増山理先生」
そうですね生活習慣の改善とともに
薬物というのは非常に重要です
心不全で使えるお薬は、このような
5つの種類の薬が多いわけですけど
まず利尿薬というのは
身体からおしっこで水分を出して
症状を軽くしようというお薬になります。
重要なのは、β遮断薬というお薬で
これは心拍数を抑えたりすることに
よって心臓の負担をとって
より長期的に心臓をゆっくりと使おう
ということで長生きさせるようなことが
実証されてるお薬になるわけです
あとの3つのお薬(アルドステロン拮抗薬
アンジオテンシン拮抗薬、アンジオテン
シン変換酵素阻害薬)も
やはり心臓の負担を取るというような
作用のあるお薬になります。
「脇浜紀子さん」
なるほど、あの心不全のある方は他に
こう何か病気が合併している
こともあるんですか?。
「増山理先生」
そうですね。
勿論高血圧を合併している方
糖尿病を合併している方、心臓の病気
としては心筋梗塞、心筋症などを
持ってる方が多いので
まぁこういうお薬に加えて
例えば高血圧のお薬、糖尿病のお薬
そういうものを一緒に服用して
頂くということになります。
「脇浜紀子さん」
ますますきちんとお医者様の言うこと
聞いて指導を受けて飲まないと
いけないですね。
「増山理先生」
そうですね
お薬同士の相性という問題もありますので
やはりきっちりと症状がとれるお薬だけを
ちょっとかいつまんで飲むというような
ことは、是非やめていただきたいな
というふうに思います。
「脇浜紀子さん」
増山先生、慢性心不全の薬以外の
治療法について教えてください。
「増山理先生」
実は心不全の重症度にも合わせて
やらないといけないんですけども
運動というのが非常に重要なんです。
「脇浜紀子さん」
運動は心臓に負担がかかるんで
あまりやったらだめなような気が...
「増山理先生」
皆さんやっぱり安静にしておくほうが
いいんじゃないか、運動すると良くない
んじゃないかと思われてる方も
結構おられるんですけども
実は最近はそうではないという
ことがわかってます。
ふくらいはぎが第二の心臓だとような
言葉があるんですけども。
「脇浜紀子さん」
ふくらはぎですか?。
「増山理先生」
ええええ。
「脇浜紀子さん」
第二の心臓といわれるんですか?
「増山理先生」
ふくらはぎが収縮したり縮んだり
ゆるんだりすることによって
血管を圧迫したり、こう広げたりする
それがポンプとなってふくらはぎが
足の血液を心臓で返してくる
そうすると心臓は非常に楽をする
ことができるので、特に心不全の方は
ふくらはぎの運動を積極的にやって
頂きたいというふうに思います。
「脇浜紀子さん」
先生、他に治療法はありますか?。
「増山理先生」
そうですね心不全に対する新しい治療法
として、私たちは和温(サウナ)療法
というものを行ってます。
遠赤外線を使った乾式サウナに15分間
患者さんに入って頂いて、そのあと安静
に毛布にくるまった状態で30分
過ごしていただく
そこで非常に沢山の汗をかくので
その分後で水分補給をする、こういう
治療法をすることによって
重症の心不全患者さんも
良くなっていく方がおられます。
「脇浜紀子さん」
心臓にはちょっと負担がかかって
悪いのかなと思ってたんですが
「増山理先生」
お風呂とかサウナというのは重症の人
には確かに負担が重たいと、あるという
ことで乾式サウナということ
になってるんです。
「脇浜紀子さん」
お医者様の指導のもとに
ということですよね。
「増山理先生」
そうですね私達のところでは
週二回医師の指導のもとに行う
そういうことによって、心不全の改善が
見られるということになります。
「脇浜紀子さん」
先生、慢性心不全が進行した場合は
どうなんでしょうか?。
「増山理先生」
心臓の働きが大きく低下して
重症になった場合には、補助人工心臓
そして心臓移植、まぁこういう
治療しかないんですね
やはり早期発見早期治療これが
やはり重要だと思います。
「脇浜紀子さん」
そうですね
特にあの軽い段階では適度な運動
特にふくらはぎの運動が良いということは
よく覚えておきたいと思います
今日は、ありがとうございました。
適度な運動というのが実は慢性心不全の
「治療法」としてあるというのには
ちょっとね意外な感じがしましたね
特にふくらはぎが
第二の心臓だということで
ふくらはぎを使う運動が良い。
先生曰くを爪先立ちかかとを上げるような
運動が良いということだったんですが
実は私週に一回ジムに通ってまして
その中に時々トレーニングメニューで
カーフレイズっていて、そのつま先立ち
かかと上げ運動、荒れてくるんですよね
これを60回二セットとかをやって下さい
とトレーナーに言われるんですけども
これが私本当に苦手で、
めちゃくちゃ痛くなるんです
ふくらはぎが...
なのでできればこれやめて下さいと
トレーナーに言ったりしてたんですが
今日ね非常に大切な運動だということが
わかりましたので、これからを嫌がらず
にキチッとやりたいと思います
とにかく心臓というのは
ホントに体の中で一番大切な部分でも
ありますので、しっかりとこれからも
ケアしていきたいと思います。
今回の動画はここまでとなっています。
慢性心不全は、心臓の状態が悪いわけ
ですから、入浴はまだしも、サウナは
絶対だめだと思いますよね。
個人的にサウナは昔から大好きなので、
これからは大手を振って通えそうです。
いつも本当にありがとうございます。
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