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今回ご紹介させていただく動画は、
読売テレビの番組「おはようドクター」
「心房細動」特集の後半です。


今回は、心房細動が発症した場合の
治療法について解説しています。


心房細動を発症した場合、まず薬物療法
からスタートすることとなります。


薬物療法で期待した効果が得られない
場合に手術を行うことになります。


今回は治療法を中心い解説しているので、
少しでも不安がある方は是非ご覧ください。



今回の動画も7分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。
 
 
 

 
 
 
■慢性心不全の最新の治療について
 
 
「植村なおみさん」

今日のドクターは、心臓移植認定施設
大阪大学医学部付属病院循環器内科の
坂田泰史先生、循環器内科を率いる
トップリーダーです。



「坂田泰史先生」

最近心房細動は脳梗塞の重要なリスク
として認識されるようになって
きております。


脳梗塞発症の危険信号と思える
心房細動について知っておきましょう。



「植村なおみさん」

今日のおはようドクターは心房細動の
最新治療薬物治療とカテーテル治療
をお送りします。


先生、心房細動なんですが、なりやすい
年代っていうのはあるんですか?。



「坂田泰史先生」

心房細動はどの年代でも起こり得るん
ですけども、一般的には高齢者の方が
多いというふうに思われてます。


ただ、四十代、五十代の働き盛りの方
にも心房細動が認めることも決して
少なくはないというふうに思います。



「植村なおみさん」

気をつけなければいけませんね。



「坂田泰史先生」

そうですね、はい。



「植村なおみさん」

そもそも心房細動なんですが
どういった病気なんですか?。



「坂田泰史先生」

そうですね、心房細動は心臓の上部にある
この心房、右心房・左心房というところが
小刻みに痙攣する中で震える
状態になります。


心房細動になると動悸とか脈の乱れという
のが起きて、それが胸苦しさというふうな
症状になって現れることになります。


さらにその主に左心房と言うところの壁に
血の塊「血栓」というものが出来て


それが心臓の中を通って大動脈そして
脳の血管、そしてその太い血管に詰まって、
この心原性脳塞栓症というふうな脳梗塞を
起こすということになります。



「植村なおみさん」

わぁ、ちょっとだけなんか、あのー心臓
ドキドキしてるからって見過ごしてると、
いきなり脳梗塞になったり
するかもしれない?。



「坂田泰史先生」

そーですね、心房細動というのは慢性に
なってしまうと、体が慣れてしまって、
症状に気づかない場合もあります。


そういう場合ってのは、ある日突然
脳梗塞を起こされるという事もあります。



「植村なおみさん」

命が危ない本当に危険な病気なんですね。



「坂田泰史先生」

そうですね。



「植村なおみさん」

原因はなんなんですか?



「坂田泰史先生」

そうですね、原因というのは、
ここに挙げた通り、加齢、年齢が高いと
いうこと、そして高血圧、糖尿病、
または慢性の腎臓病とか心臓病、


そして喫煙、飲酒というふうなこととか、
あとはこの高血圧、糖尿病の前段階と
考えられるメタボリックシンドローム、


こういうふうなものも心房細動の原因
として挙げられています。



「植村なおみさん」

これを見ると何か誰でもなる可能性が
あるような気がするんですけども、
なってしまったらたらどういった
治療法があるんですか?。



「坂田泰史先生」

そうですね、治療法っていうのは大きく
分けて2つ考えられます。


重大な合併症である脳梗塞を防ぐという
ことが一つ、もう一つはこの心房細動
そのものを治していこうと
いうことになります。



「植村なおみさん」

脳梗塞を防ぐというのは
どういうことするんですか?。



「坂田泰史先生」

心房細動による脳梗塞を防ぐには、
その心臓に血栓ができるということが
問題なんで、その血栓をできるのを
予防する抗凝固薬というのを持ちます。


心房細動による脳梗塞を起こしたことが
ある方とか、あとは心房細動以外に
心不全、高血圧、七十五歳以上である、


そして糖尿病、そういうふうなものの
うち2つ以上を持たれてるというな方
というのは、抗凝固薬の服用が
必要だというふうに思います。



「植村なおみさん」

では大本のこの心房細動を治すためには、
どういった治療があるんですか?。



「坂田泰史先生」

そうですね。まず心房細動は脈拍が
速くなるんで、その脈拍を抑える治療
というのが重要になります。


心臓は安静時の場合は心拍数大体一分間
に五十から百回ぐらいになるんですけども


心房細動の場合は、この心臓が心房が
細かく1分間に五百回程度収縮すると
いふうに考えられてますんで


そのために心拍数というのはどうしても
早くなるんですね、でその心拍数が多い
ときに使われるのがレート治療薬
というふうな薬になります。


心拍数を平均的に下げることによって、
結果的には心房細動を起こりにくく
できるんじゃないかというふう
にも考えられています。


その他にも心房細動そのものを
抑える薬ということで抗不整脈薬
というのもあります。


ただその薬は人によっては薬が効きすぎて
かえって不整脈を起こしてしまうような
こともあるんで、副作用には
十分注意が必要です。



「植村なおみさん」

その薬物治療でも治らない場合
とかあるんですか?。



「坂田泰史先生」

あの薬物治療でもやっぱり治らない場合
というのがあって、そういうふうに十分
な効果が得られない場合というのは、
カテーテルアブレーションという
方法が行われます。


これは足の付根の静脈からカテーテル
という細い管を心臓まで進めていって、
そして不整脈の原因となっている部分を
高周波電流の焼灼つまり焼き切る
というふうな治療になります。


一度の治療でだいたい心房細動が治る
確率というのは五十から八十%といふう
にいわれています。


もし完全に治すことができなくても、
症状をちょっと良くするとか、抗不整脈薬
の効きを良くするなどの効果が期待できる
というふうに思います。



「植村なおみさん」

先生、カテーテルアブレーションという
のは足の付け根からカテーテルを入れて、
なんか凄い治療のような気がするんです
けど、どれぐらいかかるんですか?。



「坂田泰史先生」

治療時間も、やっぱり複雑な方は少し長く
かかるかもしれませんし、


簡単に終わる場合もありますし、
いろいろありますけど大体平均して
三〜四時間ぐらいかなと思います。



「植村なおみさん」

三〜四時間なんですか?。



「坂田泰史先生」

はい、入院日数というのは、
4〜5日程度になります。



「植村なおみさん」

入院4〜5日ですんじゃうんですか?。



「坂田泰史先生」

そうですね。



「植村なおみさん」

それって誰でも受けられる
手術なんですか?。



「坂田泰史先生」

そうですね、まあ誰でも
カテーテルアブレーションの治療を
すればいいというものではなく、
こちらの検討項目に当てはまる方が
カテーテルアブレーションの適用
ということになります。


一つ目は抗不整脈薬の効果を得られない
場合、もう一つはを長期にわたり薬物治療
を続けなくてはならない場合という
ふうな患者さんです。


逆に八十歳以上の方とか、
あと心房細動があっても症状のない方って
いうのは積極的には勧められません。


ですんで、治療効果、合併症を受けられる
医療機関、またはどういうふうな方が
やるべきか、というふうなことについては、
循環器内科などの専門医にご相談頂ければ
というふうに思います。



「植村なおみさん」

その人の年齢とか症状しだいで
変わってくるということですね、
治療法が...



「坂田泰史先生」

そうですね、はい。



「植村なおみさん」

先生、最後に心房細動について
アドバイスお願いします。



「坂田泰史先生」

心房細動の原因には、高血圧、糖尿病
のほかに動脈硬化とか、また心臓の病気
が隠れている場合もあります。


ですんで、心房細動かなというふうに
思える症状、例えば動悸とか息苦しさとか
胸苦しさとか、そういうものを経験された
場合は、早めに検査を受けていただいて、
その原因を確認するということが大事じゃ
ないかなというふうに思います。


心房細動というのは誰にでも起こる病気
ですので、40歳を過ぎたら、是非
循環器内科の検査を受けていただければ
なといふうに思います。



「植村なおみさん」

早期発見が大事ということですね。



「坂田泰史先生」

そうですね、はい。



「植村なおみさん」

ありがとうございました。



「坂田泰史先生」

はい。



「植村なおみさん」

たった今、収録が終わりました。


坂田泰史先生、
どうもありがとうございました。


えー実は私もですね、不整脈があって、
以前ホルター心電図というのを
受けたことがあるんです。


二十四時間寝てる時も起きてる時も
仕事してる時もずーっと機械をつけて
心電図を測ったんですが、そういうときに
限って不整脈がおきなかったんですよ、


動悸も不整脈も、で結局検査的には○
ということで結局そのままになって
しまっているんですが、


その後何回かやっぱり不整脈とかあるんで、
また今年の人間ドックでもきっちり検査を
受けたいと思います。


ちょっとでも不整脈があったりとか
ドキドキとかしてたら、ちゃんと検査を
いち早く受けて早期発見に努めてください。




今回の動画はここまでとなっています。


心房細動を発症した場合、単なる体調不良
として片付けてしまう傾向があります。


こうしたことから、脳梗塞や心筋梗塞など
を発症してしまうリスクが高まります。


そうならないためにも、40歳を過ぎたら
検査を受けた方がいいでしょう。


いつも本当にありがとうございます。

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