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今回ご紹介させていただく動画は、
読売テレビの番組「おはようドクター」
「メタボリックシンドローム」後半です。


今回の動画ではメタボリックシンドローム
を改善するための方法が解説されてます。


殘念ながら情報不足のため、なぜ内臓脂肪
が蓄積されてしまうのか、具体的に理解
している人はそれほど多くありません。


このため短期的なダイエットに取り組んで
失敗を繰り返すことになります。


メタボの具体的な仕組みを知ることにより、
改善すべき点が明確になります。


今回の動画も7分程度ありますので、
是非是非お時間のあるときにでも、
じっくり見ていただければ幸いです。
 
 
 

 
 
 
■メタボリックシンドロームを改善するには?
 
 
「脇浜紀子アナウンサー」

最近、お腹が出てきて、
ズボンがきつくなったというのは
メタボリックシンドロームの危険信号です。


放置しておくと動脈硬化による
心臓病や脳卒中といった命にかかわる
病気の可能性があります。


今日のドクターは、大阪市北区にある
住友病院の院長松澤祐次先生


メタボリックシンドロームの提唱者、
内臓脂肪の研究では、世界的な権威
として知られています。



「松澤祐次先生」

私たち大阪大学のグループが発見した
アディポネクチンというタンパク質は、


メタボリックシンドローム、糖尿病、
高血圧、高脂血症、動脈硬化、さらに
ガンの予防と改善の効果が
認められています。



「脇浜紀子アナウンサー」

今日のおはようドクターは、
メタボリックシンドロームと
アディポネクチンをお送りします。


松澤先生、
まずはメタボリックシンドローム
というのはどういった状態を
いうんでしょうか?。



「松澤祐次先生」

内臓脂肪の過剰な蓄積によって、
糖尿病、高血圧、脂質異常が重なった
状態で、非常に心筋梗塞や脳梗塞の
リスクが高まった状態を言います。



「脇浜紀子アナウンサー」

内蔵脂肪が過剰にたまった状態というのが
良くないわけですね。



「松澤祐次先生」

内蔵脂肪が溜まりますと、
内臓脂肪から色んな生活習慣病を起こす
物質が分泌されるということが
分かってまいりました。



「脇浜紀子アナウンサー」

あの内臓脂肪がそんな色んな物質を出す
ということも知りませんでしたが、
あのそもそも脂肪ってそういう
働きをするものなんですか?。



「松澤祐次先生」

例えば炎症反応を起こしたりする、そういう
物質が内臓脂肪から過剰に分泌されて、


それがインシュリンの働きをブロックして
糖尿病につながるとかですね、


それから血圧を上げる物質それが沢山出て
高血圧につながるとかですね、


そーゆーその内臓脂肪が蓄積した状態
によって内臓脂肪から色んな病気を起こす
物質が出てくるということが分かって、


どういう物質が脂肪細胞全体が出てるか
というような研究を私たちが続けている中で


アディポネクチンという非常に重要な
新しいタンパクを見つけることが私たち
阪大のグループが1996年に発見した
ということになるんです。



「脇浜紀子アナウンサー」

アディポネクチンは具体的には
どんな働きがあるんですか?。



「松澤祐次先生」


インシュリンの働きを良くして糖尿病を
防いだりですね、血管の機能をよくする、


血管を柔らかくして
高血圧を防ぐとかですね、脂質の分解を
促して高脂血症を予防する、


あるいは動脈硬化を予防するという
ような様々な働きであることが
分かってきたんです。



「脇浜紀子アナウンサー」

脂肪から出てくる物質です?。



「松澤祐次先生」

はい、それは全身の脂肪から分泌されて、
非常に大量分泌されているということも
分かっておりますが、


内臓脂肪が蓄積するとなぜか合成が
完全にブロックされて、血液中の濃度が
減ってしまうので、内臓脂肪がたまると
多くの病気が起こるという原因に
つながっているわけなんです。



「脇浜紀子アナウンサー」

内臓脂肪がたまりすぎると、このせっかく
いい物質が出てきにくくなるわけですか?。



「松澤祐次先生」

全身の脂肪から出てにくくなる
ということが分かってます。



「脇浜紀子アナウンサー」

松澤先生、この善玉の物質である
アディポネクチン、これを増やそうと
するにはどうすればいいんでしょうか?。



「松澤祐次先生」

これはまず内臓脂肪を減らすということが
一番大きな効果につながります。


そのために運動っていうのは非常に重要で
特別な運動をするわけではなくて、


日常生活で運動習慣をつけると、
ウォーキングとか階段の登り降りを
ちゃんと自分の足でするという習慣を
気長に続けるということで、


アディポネクチンが上がるということも
もう分かっております。



「脇浜紀子アナウンサー」

なるほど、あの食事でアディポネクチン
というのは増えることはありますか?。



「松澤祐次先生」

食事は基本的には肥満にならないような
食事ですけども、アディポネクチンが増え
るような食事も研究されておりまして


一番有名なのは大豆、大豆を沢山食べる
と大豆タンパクで研究されて、アディポ
ネクチンの合成が増えるとかですね、


そいうことも分かっておりますし、
あとは繊維質のものを食べるとか、


あの最近では玄米を食べるとアディポ
ネクチンが上がるという報告もありますし、


日本の食文化をちゃんとキープするという
ことが非常に大きな効果につながるん
じゃないか、そういうふうに
思っております。



「脇浜紀子アナウンサー」

逆にこう駄目なものというか、
アディポネクチンをこう減らしてしまう
ようなものはありますか?。



「松澤祐次先生」

それはね、一番大きな害になるのは
タバコなんですね。



「脇浜紀子アナウンサー」

タバコはやっぱり...



「松澤祐次先生」

タバコを吸うとですね、
数時間のうちにアディポネクチンが
ずーと下がっていくという


いわゆる脂肪細胞のアディポネクチンを
作る能力が下がるということも
分かっておりますので、


そういったことも頭の中に入れておく
必要があると思います。


一に「運動」、二に「食事」、
しっかり「禁煙」があります。



「脇浜紀子アナウンサー」

松澤先生、メタボリックシンドロームを
予防したい人や、もうなってしまった
という人にアドバイスをお願いします。



「松澤祐次先生」

これまではですね、このメタボリック
シンドロームのそれぞれの病態に対して、


薬を飲むというような医療でしたが、
これからは内臓脂肪を減らすということで


すべての病気が一網打尽に改善できて、
心筋梗塞、脳梗塞のリスクが減るという
ことを良く知っていただければ、


その生活習の改善が十分やる意味がある
ということを知っていただきたい
とそいうふうに思います。



「脇浜紀子アナウンサー」

はい、しっかり覚えてきます。

一に運動、二に食事、
しっかり覚えておきたいと思います。



「松澤祐次先生」

しっかり禁煙。



「脇浜紀子アナウンサー」

しっかり禁煙もでしたね、
どうもありがとうございました。


まあ、食事制限ですとか、
運動したほうがいいですよと、
抽象的にざっくり言われるよりも、


アディポネクチンという物質があって、
それを増やすためには、あるいは減ら
さないようにするためには、


ちゃんと
内臓脂肪を減らす必要があって、
その内臓脂肪を減らすためには、
食事制限や運動が必要なんですよ、


こうなんて言うかなアディポネクチン
ありきで言われると非常に入って
きやすいなというふうに思いました。


あの抽象的に身体にいいからやりな
さいと言われるよりは、科学的に
具体的に説明してくださったので、


アディポネクチンのために、今日も
頑張ろうと思えるような気がしました。




今回の動画はここまでとなっています。



どんなに食事制限や運動を頑張っても
アディポネクチンを下げてしまうと、
内臓脂肪は増えてしまいます。


そうすると苦しいので、いつの間にか
辞めてしまい、またゼロになります。


できるだけ長期間にわたって続ける
ためにも、タバコは良くないですね。


いつも本当にありがとうございます。

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