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今回ご紹介させていただく動画は、
福島中央テレビの番組「福島ドクターズTV」
「五十肩」を特集したものです。


五十肩が怖いのは、ある日突然肩や腕に激痛
が走り、放置すると日常生活に支障をきたす
くらい痛みの症状が悪化します。


しかし、五十肩に苦しむ人達の中には治療を
せずに放置してしまう方が少なくありません。


そのうち3割くらいは自然に治るのですが、
残りは酷い痛みに長期間苦しめられます。

今回の動画では、五十肩とは?から始まり
五十肩の予防や改善方法が解説されています。


今回の動画も15分以上ありますので、
非常に長いですが、お時間のあるときにでも
ご覧いただければ幸いです。
 
 
 

 
 
 
■五十肩の症状と原因について


「中川久美さん」

みなさんこんにちは。


「見る、知る、学ぶ」福島ドクターズTV、
ナビゲーターの中川久美です。


自分のことはもちろんですが、家族や周りの
大切な人の健康ってとっても
気になりますよね。


この番組では、身近な病気について専門の
ドクターにお話を伺いながら健康に役立つ
さまざまな情報をお届けしてまいります。


さて、四十代、五十代では肩が痛くて
腕が上がらなくなったり、肩から腕にかけて
痛みがあったりして、悩んでいる方も多い
のではないでしょうか?


今回のテーマはこちら「五十肩」です。


肩が痛くなることから、肩こりと同じように
考えられることも多いようですが


首の付け根の筋肉が疲れて起こる肩こり
とは違い、五十肩は肩の関節とその周辺の
炎症が原因の病気です。


なぜ五十肩になるのでしょうか?。



「ナレーション」

肩の関節は全身の関節の中で
最も大きく動くため、もともと
安定しにくい構造になっています。


四十代から五十代くらいの年代になると、
肩の関節を支える筋肉や腱などの柔軟性が
失われ、無理な姿勢をとるなど


ちょっとした動きがきっかけで
炎症が起こりやすくなります。


炎症が起こると、激しいい痛みを伴って
肩や腕が動かしにくくなり、日常生活に
支障をきたすのです。


郡山市の星総合病院 整形外科部長の
川前恵一先生にお話を伺いました。



「川前恵一先生」

えーとですね、やはり四十代から五十代
ぐらいの関節の柔軟性が無くなってきた


そういう年代に起きてくるということで
わかりやすく「五十肩」というふうに
呼ばれておりますが


実際にはの肩の関節が非常に固くなった
凍ったというようなイメージで
凍結肩とも呼ばれています。


やはり四十代五十代っていいますと、
仕事でも働きざかりの年代ですので、


非常に疲れすぎてしまうということで、
そういう症状が起きやすいという
ふうに言われています。



「ナレーション」

五十肩は腕を上げた状態で作業を
続けるなど、肩に負担をかけた後に
なりやすい傾向はありますが


ある日突然左右どちらか一方の肩が痛み
腕が上がらなくなるケースも
多く見られます。




■五十肩に苦しむ患者の声


「50代男性患者」

腕を上げるって行為は日常でいっぱいある
じゃないですか、それが上がらない


その時の痛み苦しみが同時に「ビッ」とくる
その切なさは、これは耐えられない
ものがありますよね。



「50代女性患者」

シャンプーが出来なかったんですよ。
後ろに腕がいかなくて...


髪をまとめようと思っても、
髪をまとめられなかったんですよ。


腕が上がらなくて...



「ナレーション」

五十肩になると、肩や腕の痛みで思うように
腕が動かせなくなりますが、ひどい場合には
痛みで眠れないこともあるといいます。


しかし、多くの人がつらい症状に悩むにも
関わらず、五十肩は治療が必要な病気と
受け止められることはほとんどありません。


ほおっておいても治るからと痛みを我慢して
しまう人がとても多いのです。




■五十肩を放ってしまう原因とは?


「川前恵一先生」

五十肩というのは一般的には
9割くらいの方は、あの自然経過で良く
なってしまうことが多いです。


ただその期間というのは半年から一年という
ことで非常に長い期間かかりますし


早めに病院を受診していただければ、
早く痛みを抑えたり、また肩が硬くならない
ような予防することで早く治してあげる
こともできますので...



「ナレーション」

病院では飲み薬や貼り薬のほか、
肩に直接注射をするなどして炎症を抑え、
肩の動きをスムーズにする治療が行われます。



「中川久美さん」

五十肩は放置しておいてもよくなることが
多い病気ですが、我慢しているうちに
症状がひどくなったり


肩が硬くなって元のように動かせなく
なったりすることもあります。


また、怖いのは五十肩と思ってほおって
置いたら違う病気だったというケースです。




■五十肩と思ったら違う病気だった?


「80代男性患者」


よく俗にいう市四十肩、五十肩なのかと
直感的に思っていましたので、それほど気に
はしていなかったんですけども。


いつになっても治らないので、
レントゲンを撮ったら肩の骨に異常な骨が
出てると言われまして...



「ナレーション」

五十肩であれば骨などに変化はないため、
レントゲンに異常が映し出される
ことはありません。


レントゲンの検査をすれば五十肩か別の
病気かを判断することができるのです。



「川前恵一先生」


肩が痛くなると一般の方は五十肩かな、
自然に放っておけば良くなると
思いがちですけれども


中には、肩の腱が切れてしまうことも
ありまして、そういう方の場合は、
なかなか良くならないケースもあります。




■五十肩を自分で調べる方法


「中川久美さん」

では自分が五十肩かどうかが簡単に
チェックする方法がありますので
一緒にやってみましょう。



「ナレーション」

まず両腕をまっすぐ前に伸ばします。
そのまま上に上げることはできますか?。


続いて外側に腕が回るかのチェックです。


腕を九十度に曲げて腰に当てます。
そのまま腕を外側に広げてください。
腰から離さず、開くことはできますか?。


最後は内側に腕が回るかのチェックです。
腕を後ろに回し腰で手を組む
ことはできますか。


これらの動きをした時に痛みを伴ったり、
途中で動かせなくなったりした場合は、
五十肩の可能性があります。



「中川久美さん」

もちろん五十肩とは別の病気である可能性
もありますので、痛みが強い場合などは
自分で判断しないで、検査を受ける
ようにしてください。


このあとは五十肩の改善と予防に効果のある
トレーニング方法をご紹介します。




■五十肩の予防と改善について


「ナレーション」

五十肩を改善するためにどんなことに
気をつければいいのでしょう。


星総合病院でリハビリ指導をしている
千葉道哉さんに教えていただきました。



「中川久美さん」

五十肩になったらもうすぐに
運動を始めた方がいいんですか?。



「千葉道哉さん」

いえ初期の頃は炎症はとても強くて、
運動するとかえって痛くなって
しまう場合が強いので


痛みが和らいだ後に肩のコリを手でほぐす
ように運動することがとても
大事になってきます。



「ナレーション」

五十肩には症状によって3つの時期があります。


発症からおよそ三ヶ月間は激しい痛みが続く
急性期、この時期は安静が基本で無理に
動かしてはいけません。


慢性期に入ると、少し痛みは和らぐものの
肩の関節が動かしにくくなってきます。


ほおっておくと関節が徐々に固まってしまう
ので肩を積極的に温めながら、無理のない
範囲で動かすことが大切です。


そこで用意するのが500mlの
ペットボトル、このペットボトルを痛みを
感じる方の手で持ち、力を入れずに自然の
流れで腕をグラグラさせます。



「千葉道哉さん」

このときに方が力が入ってしまうと肩が痛く
なってしまうので肩をなるべく力を
抜いてやるのがポイントです。



「ナレーション」

個人差はありますが、半年ほどの慢性期を
過ぎると、回復期に入っていきます。


痛みはほとんどなくなるので固まった
肩を積極的に動かしていきましょう。



「中川久美さん」

五十肩を予防するために何か気をつけた
ほうがいいことってありますか。



「千葉道哉さん」

はい、日頃の姿勢に気をつけると
五十肩は予防ができます。


姿勢が悪くなってくると、肩のバランスが
悪くなってきて、筋力が低下してくるため、
とても五十肩になりやすくなってきます。


そのためにストレッチや筋肉トレーニング
をすることで五十肩の予防が可能です。



「ナレーション」

そこで輪ゴムを使うだけで
簡単に鍛えられるトレーニング。



「千葉道哉さん」

それで、ひじを体にしっかりつけて
両手を開くように輪ゴムを用意して、
これを両手の親指にかけます。


こうすることで肩のインナーマッスルが
鍛えられて肩が安定してきます。


(インナーマッスルは)筋肉の
奥深い所にある筋肉なんですが...


「肩関節」を安定させるためには
とても重要な筋肉の一つです。



「中川久美さん」

そんなに大変な動きじゃないですけど、
これで筋力がつくんですか?。



「千葉道哉さん」

そうですね、強い力だと逆に外の
アウターマッスルが動いてしまうため、
とても軽い負荷で十分です。



「ナレーション」

五十肩の症状に合わせて効果的なリハビリを
することができれば、症状もより軽く短い
期間で回復を期待することができます。


家庭にある身近なもので簡単にストレッチや
筋力を鍛えることができますので、
是非試してみてくださいね。




■五十肩はすぐに治療した方が良い!


「中川久美さん」

五十肩だから大丈夫って、痛みを我慢されて
いる方も多いと思うんですけど...



「50代男性患者」

間違いなくですね、私は早期診療に
かかった方がいいと思います。

私は正しい治療を受けるべきだと思いますね。



「50代女性患者」

人によって、半年の人もいれば、2年の人
もいれば、3年の人もいると伺ってたので


それは嫌だなと思ったので、早めに(治療)
やってしまいたいと思いました。



「中川久美さん」

五十肩の人っていうのは、ほんとに多いと
思うんですけど、実際のところ正しい対処
の仕方っていのは案外わかってない
人って多いですよね。



「川前恵一先生」


どんな方でも肩を使いすぎてしまうと
五十肩になる可能性があります。


ですから、そういうふうにならないためには
日頃から肩の関節を柔らかく保つように
ストレッチ体操を行ったり


肩の腱の筋力を鍛えることで、
肩を保護するような筋力を鍛えておく
ことも非常に大切です。



「中川久美さん」

五十肩は命に直接かかわることもなく、
放おっておいても治ってしまうことが多い
ため、軽く見られがちな病気です。


でも毎日の生活に支障が出ることが多く、
他の重大な病気を見落とす心配もあります。


痛みを感じたら、まずは診察を受ける
ことをお勧めします。




■「医話Q題」消毒薬の正しい使い方について


「中川久美さん」

さて、これからは風邪やインフルエンザ
の流行が気になる季節です。


そこで病気の予防のためにもぜひ正しく
使って頂きたいものがあります。



「ナレーション」

よく手を消毒する時に使うアルコール消毒薬、
皆さんはこの消毒薬にきちんとした使用方法
があるのをご存じですか?。


郡山市のアイランド薬局の
脇屋さんにお話を伺いました。



「脇屋明彦さん」

速乾性の消毒薬は完全に乾く前に、
すり込みを終了させる必要がございます。


だいたい10秒〜15秒ぐらいで
手早くを終わらせてください。



「ナレーション」

消毒薬を適量を手のひらに取ります。


まず最初に両手の指先を十分に消毒します。
次に両手の手のひらをすり合わせ、
手の甲にもよくすり込みます。


指を組んで指の間にもすり込みましょう。
親指も反対の手のひらで包むように
ねじりながらすり込みます。


最後に、手首も忘れずにすり込みましょう。
これらの動作を十五秒以内に
素早くやりましょう。


手をきちんと洗った後に使えば、
より効果が高まります。



「中川久美さん」

アルコール消毒薬は公共機関など人が集まる
ところに置いてあることが多いので
上手に利用したいですね。


なお、アルコール消毒薬の話題をはじめ、
健康に関する情報は読売新聞の医療サイト
「ヨミドクター」でもご覧頂くことがきます。


ぜひご覧になってください。


それでは、また来月お目にかかりましょう。
病気の早期発見に役立つ「人間ドック」


。一般的な検査のメニューは鼻から入れる
胃カメラはどうなの?。


次回は人間ドックのあれやこれや
についてお伝えします。



「ヨミドクタープラス」

医療サイトヨミドクターの記事を紹介する
「ヨミドクタープラス」。


昼と夜の気温差が激しく、またあとは中々
布団から出ることができなくなったり


暖房が恋しくなったりと、
秋も深まってきました。


よみドクターでは秋から冬に向かう
今の季節を健康に過ごす方法や様々な
ニュースをいち早くお知らせしています。
どうぞご活用ください。


ヨミドクター内のニュースはニュース一覧、
医療ニュース、シニアニュース、健康ニュース、
アラカルトニュースと細かく分類されています。


用途に合わせて必要なニュースが
すぐに選べるのも便利です。


秋から冬へ健康に関する情報が更に充実!
情報満載ヨミドクターのサイトで
チェックしてください。




今回の動画はここまでとなっています。


やはり、早い段階で診てもらった方が痛みの
症状も収まるので、ある日突然痛みに襲われ
たら、すぐに病院へ行きましょう。


痛みを我慢しすぎると気が滅入ってきます。
そうならないためにも受診すべきです。


いつも本当にありがとうございます。

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何卒よろしくお願いします。