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■仕事の問題=人間関係の問題


看護師さんの仕事に限ったことではないのですが、新卒で看護師として医療機関に就職すれば新人看護師として職場にて色々なストレスにさらされることになります。


看護師さんのような専門職は実践的な知識やスキルを身につけるのがとにかく大変です。学校でいくら勉強したとはいえ、実際の職場では最初は緊張のあまり手が動きません。


入職したばかりでいきなり患者さんの看護は行いませんが、最初の数ヵ月間は初めてのことばかりで戸惑うことが多く、自己嫌悪と挫折の間をいったりきたりします。


だからといって、全てが嫌なことばかりではありません。少しずつ人や仕事に慣れるに従って仕事の面白さを実感できるようになりますので、それまでの辛抱です。


しかし、そうはいっても職場の人間関係、患者さんへの対応、医療機器の操作法、日々の事務作業、取り扱う薬、様々な疾患、覚えなければならないことが沢山あります。


これを乗り越えていかなければ先に進めないわけですが、新卒の方の場合は初めて社会に出て一番最初の職場となるのでこういった状況を素直に受け入れられると思います。


一方、一度社会にでて数年間勤めてから看護師になった方の場合はどうしても前の仕事と比較してしまうので、医療の世界の特殊性を素直に受け入れられない方が多いです。


とにかくやらければならないことが沢山あるので常に確認、確認、確認しながら業務を行なわなければならないことに対して非効率的であると考えてしまうわけです。


このため職場でも衝突してしまうケースが少なくないので注意が必要です。


特に仕事に慣れるまでの間は人間関係の問題が重くのしかかるのでなおさらです。


仕事の問題=人間関係の問題です。ではどうすれば良いのでしょうか?。




■プリセプターとの接し方が重要


看護師として入職して一番長い時間接することになるのが、「プリセプター」の方です。仕事上の教育係であるため、プリセプターと敵対すると大変なことになります。


職場の人全員を敵に回すといっても過言ではないので、働き続けるのが困難になります。


そうならないためにも、プリセプターを味方につけて色々吸収していく必要があります。逆に言うと味方にすることができれば、これほど心強い存在はありません。


ちなみにプリセプターがやりにくいと感じる新人看護師は以下の通りです。



(1)指導しても無反応、返事がない

(2)分らないのに聞いてこない
   指導されるのを待っている?
 
(3)やる気がない、常に受け身
 
(4)挨拶ができない

(5)注意するとふてくされる

(6)注意すると突然泣き出す

(7)馴れ馴れしい、厚かましい

(8)飲み込みが悪い

(9)段取りが悪すぎる

(10)同じことを何度も聞いてくる
   同じ間違いを繰り返す
   
   
確かこのような新人看護師に指導する立場にたったらやりにくいですよね。何をするにしてもストレスに感じてしまうことでしょう。ですので、これと逆のことをしましょう。


そうすれば、プリセプターも「この人はやる気があっていい」と思ってくれる可能性大なので、自然と心を開いてくれて、親身になって教えてくれることでしょう。


これは相手の立場を理解するためにやることなので、相手に媚びを売るのとは違います。自分が働きやすくしたいのであれば、まず他の人をやりやすくしなければなりません。


自分、自分、自分では、反発を食らうだけです。無理に推し進めれば余計にやりづらくなってしまいます。ですので、まず自分から積極的に動いてみるようにしてください。





■感謝が自分を楽にする?!


そして、指導してもらっている身であるわけですから、どんなに些細なことでも教えてもらったら「ありがとうございます」と、かならずお礼の言葉を伝えましょう。


「ありがとうございます」は、誰もが心のどこかで人から言われたい言葉一つです。


ありがとうございます。を色々な場面で使えるようになると色々なことに気づけるようになります。これは荒唐無稽なことではなく、周囲の人が心を開いてくれるからです。


これは職場の人間だけでなく、患者さんも同様です。人は自分のことを理解してくれている人には自分の話しを聞いてもらいたいと、強く思うものです。


また、自分のことを理解してくれる人のためになることをしたいと考えます。


ですので、ちょっとしたことでも話して(教えて)くれるようになり、それらが教科書にはのっていない仕事をより良く行なうためのヒントになります。


ですので、ありがとうございますということも大切なんですが、話しかけやすい状態を自ら作ることも大切です。いつもむすっとしている人には話しかけづらいですからね。


仕事になれない状況では中々大変ですが常に笑顔を心がけてください。


それだけの価値は十分あります。時が経つにつれて理解者が増えてくることを実感することでしょう。そうすると苦手な人でも挨拶もしやくなり、働きやすくなります。





■やるきをアピールする方法


またやる気についてですが、これはあまりいい言葉ではありませんが、最初はふりだけでいいです。新人なので全く余裕がないわけですから仕方ありません。


まず、できるだけメモをとってください。これはどんなときでも大切です。


メモを取る=真剣に学ぼうとしていると思ってもらえます。例え話しの途中で嫌味なことを言われたとしても自分のためになることなので、必ずお礼を伝えましょう。


次に出来るだけ丁寧に早く仕事をこなすようにして下さい。そう見える工夫も大切です。


例えば時間を測ってやると、ゲーム感覚で仕事のスピードを高められます。


嫌でもテキパキ動くので、やる気があるように見られます。このように他人の目を積極的に意識するようになると、人間関係の問題にも強く向きあえるようになります。





■段取りを良くするには?!


また、段取りが良くなると仕事のスピードが飛躍的にあがります。


段取りが悪い人の特徴は頭の中で何でも整理して考えようとします。


しかし、そうすると色々なことをムダに考えしてまうので、集中できません。


その結果として段取りが悪く、しかも仕事が遅くなってしまいます。


ですので、まず前日のうちに明日やることを紙にまとめください。


また当日の反省もしっかり紙に書いてください。


「なぜ失敗したのか?」、「どうすればいいのか?」その答えがわからなかったとしても、その時点で考えられる最善策を考えて、それを紙に書いてください。


それが正しくなかったとしても問題ありません。


自分と向き合って答えを自ら導きだそうとする行為が大切なのです。


そうすると分らないことがあったときに先輩や上司に尋ねるときの質問の質が高まりますので、教える方も教えがいがあるので、より信頼関係が深まります。


これを習慣にすると、全てのことが理路整然となり、色々なことに理解が深まります。