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■妊娠・出産にかかる費用


結婚・妊娠・出産によって女性を取り巻く環境は大きく変化することになります。


これは看護師さんに限ったことではなく、働く女性全てにあてはまります。


結婚してから出産までの期間が短ければ短いほど金銭面の負担が重くのしかかりますので、出産した後で後悔しないためにも事前にしっかり準備する必要があります。


まず妊娠してから出産にかかるお金は以下のようになっています。



(1)妊娠中の検査費用

「妊婦健康診断」定期的に受けていただくことになり、初診に1万円から1万5000円かかり、また1回あたりの診察費は5000円から1万円程度かかります。


出産までに15回前後受診しなければならないので、10万円前後の費用がかかります。



(2)分娩費+入院費

自然分娩で35万円から50万円、大部屋の場合は1泊5000円から1万円程度かかるので、5日から7日程度入院すると40万円から60万円程度かかります。


出産にかかる費用は健康保険が適用されないことから医療機関によって差が大きいため、一般的な方法で出産した場合でも費用としてこれくらいのお金がかかってしまいます。


個室の場合はさらに1泊1万円から2万円程度プラスされるので、セレブ出産ともなれば、食事もサービスも大きく異るため、軽く100万円は超えてしまいます。


帝王切開にかかる費用は、手術代が22万1,6000円、健康保険が適用されるので、このうち3割が自己負担となるわけですが、さらにおなかの傷対策にもお金がかかります。


ご存知ないかもしれませんが、今現在帝王切開で出産されるケースが増えています。すでに5人に1人は帝王切開で出産する時代ですので、万一に備える必要があります。


民間の医療保険でかなりの部分がカバーできますし、保険会社によってはお得な「特約」もありますので、もし不安であれば、今加入されている保険を見直してみましょう。




(3)マタニティ用品+ベビー用品

マタニティ用品+ベビー用品は、お祝いでかなりの部分がカバーできますが、初産の場合どうしても無駄な出費も多くなり、なんだかんだで5万円から10万円程度かかります。



(4)内祝い

無事出産されてから1ヶ月後に行なうお宮参りの時期に内祝いを送ります。お金ではなく、日用品や食品などで「内祝い」または「出産内祝い」ののしにお子さんの名前で送ります。


送る物の金額は、もらった商品もしくは金額の半額から3分の1程度が相場です。




■最低用意しておくべき金額は?


上述したとおり、妊娠から出産まで50万円から70万円程度はどうしてもかかります。ここから「出産育児一時金」の42万円を引いた金額を退院時に支払うことになります。


しかし、この数字はあくまで目安ですし、実際の出産では何が起こるか分かりません。ある程度余裕を持って、現金で最低でも60万円程度は用意する必要があります。


出費の中で大きいのが、妊婦健康診断と分娩費・入院費です。妊娠・出産は病気とは認められないことから、健康保険が適用されません。ですので、費用は全て自己負担です。


また、カードで支払えるものに関しては、カードで支払うようにしてください。


まとまったお金になるので、ポイントも馬鹿になりません。





■復職しやすい職場で働こう!/span>


若い看護師さんの場合、旦那さんのお給料だけでは生活出来ないケースが増えています。このため出産されてから早い段階で復職、再就職するケースが年々増えています。


再就職、転職する場合に求人票で必ずチェックしてほしい点は、産前・産後の休業手当、育児休業手当などの休業手当と24時間体勢の託児所がしっかり完備されているかです。


こうした病院では人材不足を回避するための努力がなされていますので、産休・育休中の看護師さんが復職しやすようにしっかり環境が整備されています。


ちいさなお子さんを持つ看護師さんが働きやすい職場は人にやさしい職場といえます。お互いがお互いにおかげさまの精神で働いているところは特に働きやすいです。


例えば、子供が急に病気になった場合でも休みやすく、他の人が同じような状態になれば、「今度は自分の番」といった形で職場の人間同士助け合いながら働くことができます。


基本的に子育て中の看護師さんは、お給料の額よりも、こうした働きやすさを求める傾向が強いので、入職後に後悔しないためにも上述した点を頭の片隅に入れておいて下さい。