611.png



■今回のテーマは「痛み」


今回の動画は「痛み」がテーマです。慢性の痛みと急性の痛みの特徴とそれぞれの違いについて分かりやすく解説しています。この動画作品は海外で制作されたものです。


その日本版にあたるんですが、非常に斬新なので一発で気に入ってしまいました。これほどまで痛みに特化して分かりやすく解説している著作物に今回始めて触れました。


動画内では、それぞれの痛みに対してどのように対処すれば良いかについても解説してます。特に今回感銘をうけたのは、脳と痛みの関係が明確に解説されていた点です。


脳が痛みを認識しなければ、この世に痛みは存在しなかったかもしれなんですよね。そういった技術は日進月歩を上回るスピードで展開しています。


このため、我々の社会生活に大きく影響を及ぼそうとしています。昔はこれほどまで時代が大きく揺れ動くことはなかったですよ。まさに時代の転換点にいるようです。


そういった意味で大変素晴らしい時代なんですが、体の痛みだけでなく心の痛みに苦しんでいる人たちも急増しています。これらも脳によってもたらされる痛みです。


動画の最後でも言ってましたが、辛いとき、苦しいときは、助けを求めることが大切なんですね。日本人はとにかく自分で何とかしようと考えてしまいますので尚更大事ですね。
 
 
 
【 出典 】

Deutsches Kinderschmerzzentrum
 
 

 
 
 
 
痛みは同じじゃない


痛みを理解しよう、10分で分る痛みの対処法、みんな誰でも痛みを知っている。だけど痛みはどんな痛みもみんな同じじゃないって知ってた?。


痛みには二種類の全く違った痛みがあるんだ。




急性の痛み


一つ目は急性の痛み、急性の痛みと言って誰でも一度は経験した事があるはず。


これはけがをしたとき、例えばガラスを踏んでしまったり、自転車で転んだり、トンカチでうっかり親指をたたいてしまったりした時などに起こる痛みのこと。


傷が大きければ大きいほど、その分痛みも大きくなる。ボクサーの一撃は友達にちょこっと押されるのよりずっと痛いよね。


急性の痛みでは最初が一番痛くて、傷が治ると痛みは和らぎ、そして最後には全く痛くなる。この急性の痛みは人間の生活にはとっても大切なんだ。


なぜなら、急性の痛みは警告信号として働いているからなんだ。ガラスを踏みました。


このまま進むと傷に汚れが入ってしまうから一度足をあげて診てみましょうって、警告しているんだ。




慢性の痛み


もう一つの痛みは慢性の痛みといって、こっちは本当に複雑なんだ。慢性の痛みでは長い間ずっと痛みが続いたり、何度も何度も痛みが繰り返したりする。


慢性の痛みは誰もがみんな経験するわけではないけれど、苦しんでる人は結構多い。


100人の子供と青少年のうち大体5人は酷い慢性の痛みのせいで学校を休んだり、友達と会えなかったり、深い悲しみに襲われたりしているほどなんだ。


慢性の痛みがちょっと変わっていて不思議なのは、痛みがあるのに体はどこも悪く無いというところ、治さなければならない傷もないし、体には問題なんかほとんど無くて...


どうして強い痛みを感じるのかわからないことなんだ。


だから慢性の痛みに悩まされてるってことは、他の人にはよく理解してもらえなかったりする。それでも慢性の痛みは実際に感じられる。




急性と慢性の痛みの共通点


急性と慢性、これら二種類の痛みは全く違う痛みだけれど、共通点もある。


それはどんな痛みでも急性でも慢性でも頭痛、歯の痛み、腹痛など体のどこが痛くてもどんな痛みでも結局のところ、いつも脳の中だけで起こるっていうこと。


そうじゃなければ痛みなんて全く感じない。もし君が慢性の痛みに苦しんでいるのなら、ごまかしたりせずに誰かに助けてもらわなきゃだめだ。




慢性の痛みはなぜ起こるのか?


では、どうして慢性の痛みが起こるのだろうか?。


慢性の痛みは歌のように脳が学習したものなんだ。きっと君も以前に聞いた歌が望んでもないのに、頭の中で何度も繰り返して離れないっていう体験をしたことがあると思う。


そのように脳は全く望んでないのに色々と学習することがある。すごいでしょ。君もきっとこんな経験があるんじゃないかな。酷いなと思うバンドや歌手の歌を思い出してみて。


その苦手なメロディーとかミュージッククリップ、思い出した?。君はそんな聞き苦しい歌なんか本当は忘れたいのに、どうしてそれでも思い出してしまうんだろう?。


脳はポジティブで快適なことだけじゃなく、マイナスなことも学習してしまう。


何を学習するかはその時の感情ととても深い関係があるから、もし君が何かを最低だって感じるなら、君の脳はそれを覚えてしまう。


例えば頭が痛いとき、ちょうどそのとき同時に悲しかったり、誰かのせいでイライラしていたとしよう。


まさにその時に君の脳は頭痛を特別よく学習して君はその頭痛をしっかりと記憶することになる。



そしてまた次に悲しい時、あるいは誰かが君をイライラさせるときに、その頭痛がもしかしたらまた起こるかもしれない。


そして痛みはもっとひどくなって、そのうちずっと頭痛が続くようになってしまう、脳はどんどんどんどん痛みに対してさらに敏感になっていく。


そうしていつか今まで全く痛みを起こさなかったものまで痛みを引き起こすようになってしまう。


例えば何気なく足を動かしたときや首の筋肉が凝った時、ちょっとお腹の調子の悪い時など突然そういったものすべてが痛みを引き起こすようになってくる。


時に痛みは本当に強くなり、そのせいで君は体のどこかが悪いのだと思ってしまうかも知れない。だけれどそうじゃない。


さっき話した急性の痛みと違って、慢性の痛みは体はどこも悪くないのに起こったりするんだ。本当に難しい問題だよね、一体どうしたらいいんだろう。




慢性の痛みを解消するには?


一番いいのは慢性の痛みを忘れること。脳からすっかり消し去って痛みのことなんか考えないこと。だけど、残念ながらこれを実行するのは言うほど簡単じゃない。


痛みは脳に記憶されて簡単に手術で取り出すことなんてできないし、もちろん忘れるための薬もない、つまり手術や薬は慢性の痛みにはほとんどの場合は効かないんだ。


それでも薬は例えば片頭痛のようなある一部の種類の痛みにだけは有効だ。


けれどもその場合君はお医者さんにどのようにその薬を飲むべきか、きちんと説明してもらわなければならない。


だけど何度も繰り返し起こる痛みや長く続いたりする痛みの場合、大抵薬がまったく効かなかったり、それどころか実は害になったりすることもある。




ポイント1!ストレスを減らす!


では、何が慢性の痛みに効果的か3つのポイント。まず1つ目のポイントをネガティブな気持ちやストレスは痛みを強めたりする。


だから、ネガティブな気持ちやストレスを減らすことはとても大事なことなんだ。


何がネガティブな気持ちの原因になっているのか、何がストレスになっているのかよく見てみよう。もしかしたら学校が合わないのかもしれない。


それとも趣味が過ぎて自分自身と向き合う時間がないのかも知れない。両親がけんかしていたり、あるいはもしかしたらただ単に原因が分からないけれど悲しいのかも知れない。


それから誰かに体を触られたくないのに触られたり、あるいは学校でいじめにあっていたりと、そのようなことが原因かもしれない。


それとも何かが思うようにうまくいっていないのかも、こういった問題は多くの場合、一人では解決できなかったりする。


だからそんなとき手を貸してくれる人たちが君の周りにはいるはずだ。


それは両親だったり、友達や親戚だったり、それともお医者さん、担任の先生、学校の心理士、それから電話相談というのもある。


とにかく助けを見つける方法は実はいろいろある。




ポイント2!痛みを紛らわす!


2つ目のポイント、脳が痛みを記憶してしまったということは、その痛みを再び忘れることもできる。


一番いい方法は、脳が全く違うことに没頭して、痛みを反らしてくれること、これには簡単なトリックがあるのでやってみよう。


「あ」で始まる名前のミュージシャンを想像してみて。思いついた?。


では、「い」で始まるミュージシャンは?。次は「う」、そして「え」、「お」っていうように平仮名全部順番に探してみて...


これは気を紛らわすためのアイウエオといって、他にも色々沢山こういったテクニックがあるんだ。


インドの僧侶はハリの上に座るのに、こういったテクニックを利用したりもする。一人でこうしたテクニックを学ぶのは難しいから、誰かに教えてもらおうといい。


ペイン・セラピストはそのためにいるんだ。




ポイント3!やりたいことをやる!


3つ目に楽しいことでも、しんどいなと思うことでも、自分でやろうと思ったことを慢性の痛みのせいで止めないこと。


しっかりスポーツをして、学校にも行って、目的を達成する努力をして、そして、友達と一緒にいるのを楽しんで、急性の痛みは多くの場合、少し休むと良くなるけれど...


慢性の痛みは休めば休むほどどんどんひどくなる。だから活発に生活して、痛みを克服しよう。




困ったときは助けを求める


では最後に、大切なポイントを簡単にまとめると、慢性の痛みは脳に記憶された痛みだから横になったり休憩したりしても治らない。一番いい対策は今ある悩みを解決すること。


気を紛らわせることによって、慢性の悩みを脳から忘れさせること、そして、毎日活発に生活すること。


そして、もし一人でやってうまくいかない時は誰かに助けてもらうことも躊躇しないでね。


 カテゴリ
 タグ