看護師の仕事の問題のカテゴリ記事一覧

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カテゴリ:看護師の仕事の問題

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なぜ医療事故が起こるのか?看護師さんのミスから医療事故に発展しやすいケースとは?

看護師の仕事の問題
   はじめに  残念ながら依然として医師や看護師さんによる医療ミスがテレビや雑誌で報じられるケースが少なくありません。人の命がかかっているので、一度報じられ…

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急性心筋梗塞の患者の看護ケアの注意点とは?ミスが許されない大変な仕事!

看護師の仕事の問題
■心筋梗塞と狭心症の違い心筋梗塞は、狭心症と同じく動脈硬化の症状が進むことによって発症する重度の疾患で、ちなみに「動脈」は、心臓から流れ出る血液が流れている血…

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看護師が血圧測定するさいの注意点とは?血圧が変化する仕組みとは?

看護師の仕事の問題
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クリニカルパスが導入されている医療機関で看護師として働くメリット・デメリットとは?

看護師の仕事の問題
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認知症患者の看護に苦しめられる看護師の厳しい現実とは?どのように対応すればよいのか?

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看護師による中心静脈栄養看護の注意点とは?中心静脈栄養法のメリット・デメリットとは?

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看護師による医療事故・医療ミスの問題とは?医師の医療事故はさらに深刻!

看護師の仕事の問題
■医療事故はなぜ起こるのか?医療の現場では何が起こるか分かりません。突然「医療事故」が起こることもあります。最悪患者さんを死に至らせてしまうと、テレビなどのメ…

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バイタルチェックの取り組み方で看護師としての将来が決まる!

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なぜ医療事故が起こるのか?看護師さんのミスから医療事故に発展しやすいケースとは?

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はじめに
 
 
残念ながら依然として医師や看護師さんによる医療ミスがテレビや雑誌で報じられるケースが少なくありません。人の命がかかっているので、一度報じられれば批判の嵐です。
 
 
医療の現場では患者さんの命を預かっているので当然ミスは許されませんが、残念ながら医師の先生や看護師さんを責めたからといって解決する問題ではありません。
 
 
しかし、どんなに管理を徹底しても人間にできることは限られているので、絶対にミスをしないことを前提に看護業務を進めることはできません。
 
 
そんなことをすれば職場に配置されている看護師さん一人一人に余計なプレッシャーを与えてしまうこととなり、かえって致命的なミスが生じやすくなってしまうことでしょう。
 
 
もはや医療ミスによる医療事故は他人事ではすまされません。巡り巡って自分に回ってくる可能性もありえますので、自分が医療事故の当事者にならないよう注意が必要です。
 
 
今回は実際に病院で働いている看護師さんが起こしやすい「医療事故」について解説させていただきます。
 
 

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急性心筋梗塞の患者の看護ケアの注意点とは?ミスが許されない大変な仕事!

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■心筋梗塞と狭心症の違い


心筋梗塞は、狭心症と同じく動脈硬化の症状が進むことによって発症する重度の疾患で、ちなみに「動脈」は、心臓から流れ出る血液が流れている血管のことです。


心臓は血液を送り出すポンプの役割があり、人間が寝ている間も休むことなく動いてるわけですが、血液は体内に一定の量しかないため、全身の血管の中を循環しています。


こうしたことから、心臓と血管は「循環器」といいます。また心臓は言うまでもなく、人間が生きていく上でもっとも重要な臓器の一つとされています。


まず「狭心」は冠動脈が詰まったり、急速に細くなったりして、詰まりかかると、心臓への血液の供給が著しく低下し、心臓の筋肉への血の巡りが悪化した状態をさします。


狭心症は、急な胸の痛みによって、心臓への負担を抑えようと体が自然と対応します。しかしいつまでたっても生活習慣の改善がみられなければ、再発リスクが高まります。


一方、「心筋梗塞」は、冠動脈がよりつまったり、細くなってしまうことによって、心臓の筋肉が死んでしまうことから、心臓の機能低下した状態をさします。


心筋梗塞により、不整脈や心機能が大幅に悪化し、最悪の場合突然死するケースもあるので、急性心筋梗塞を患ってしまった患者さんの処置は非常に難しいです。

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看護師が血圧測定するさいの注意点とは?血圧が変化する仕組みとは?

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■なぜ血圧を測定するのか?


血圧測定を行なうことにより、患者さんの健康状態を把握するために利血圧計などを利用
して数値化して計測することができるので、誰の目から見ても明らかになります。


体からの発せられるサインを見逃さないためにも血圧測定は非常に重要です。


また血圧測定はバイタルサインのチェックの一環として行われます。


定期的に患者さんの血圧を測定することにより、平均血圧値を把握しなければなりません。
普段計測される値を基準とすれば、血圧が上昇ているのか下落しているのか即分かります。


以前はどこの病院も「水銀血圧計」を使用していたのですが、最近は時代の流れからか、
どこの病院でもデジタル化が進んでおり、電子血圧計を使用している病院が多いです。


水銀血圧計を使用すると、測定するさいにずっと看護師さんは中腰で計測しなければなら
ないため、血圧測定だけで腰痛になるくらい腰への負担が大きいとされていました


毎日のことなので、ちょっとしたことが積み重なって、ある日突然激しい痛みに襲われる
ことも少なくないことから、職場での腰痛予防は自らきちんと行なう必要があります。


そうした中で今では当たり前の電子血圧計も世に出たときは非常に画期的でした。


患者さんの腕に血圧計のマンシェットを巻いてボタン操作だけで完了します。


患者さん一人当りの血圧測定にかかる時間が大幅に短縮できるようになりましたので、
看護師さんも中腰の状態を保つにあたって、より短い時間ですむようになりました。


時間が短縮すれば、その空いた時間を他の仕事に回せるので、業務効率も良くなります。


ただしデジタル血圧計も万能ではありません。患者さんによっては腕が拘縮しているため、
血圧を測定しにくい場合もありますので、色々と工夫しながら計測していきます。





■血圧が変化するしくみとは?


基本的に血管は気温によって微妙に伸び縮みすることから、気温が温かければ血圧は低下
します。反対に寒ければ血圧は上昇しますので、この点も考慮する必要があります。


血圧は、血液が血管を流れるさいに生じる圧力のことでして、心臓がポンプのように収縮
しながら、血液を送り出す際に血圧は最も高くなり、これを「収縮期血圧」といいます。


また、心臓が拡張することによって全身を流れていた血液は心臓に戻ってくるわけですが、
そのさいに血圧が最も低くなり、この状態を「拡張期血圧」といいます。


「収縮期血圧」は、立位、座位、臥床で血圧が高く、反対に「拡張期血圧」は立位、座位、
臥床で血圧が低くなるといわれています。その点を考慮して計測する必要があります。


そして、血圧測定における「高血圧の判断基準」についてですが、多くの病院では、
収縮期血圧で140mmHg以上、または、拡張期血圧90mmHg以上で高血圧と診断されます。


ありがちなのは、収縮期が高くても、拡張期が低いので大丈夫と判断しがちです。


最高血圧だけでなく、最低血圧に関しても注意する必要があります。


血圧測定する場所によっても、数値に大きな差が生じてしまうことが少なくないので、
計測器がはじき出す数値だけを見て判断してしまうのは非常に危険です。


最近は患者さんも家庭用デジタル血圧測定器を使用して毎日計測されている方が多いです。


色々な影響が数値に反映されてしまうので、静かな場所で出来るだけリラックスした状態
で毎日同じ時間帯に血圧を計測されることが好ましいとされています。





■血圧の基本的なしくみについて


血圧常に変化しています。特別ハードな運動しなくても、入浴、食事、睡眠といった日常
生活において欠かすことのできないこうした行為を行なうだけでも、変化します。


血圧が変化しやすいのは入浴、排便、食事などや睡眠時などによって大きく変化します。


また血圧を測定するにあたっての注意点ですが、正確な数値を測定するためにも測定する
前に出来るだけ緊張状態から解放され、「リラックス状態」を保つ必要があります。


少し安静の時を持ち、同じ腕、同じ時間、同じ姿勢などの条件を


一定にした状態で測定するとより、正確な血圧値を測定することができます。


また病室にて患者さんの血圧を測定する場合は、ほぼ同じ条件で測定することになります。


職場では業務の効率化を良くするために、一定の時間に患者さんの血圧を測定します。
患者さんは毎回同じ姿勢ですが、ただ機会的に計測しても意味がありません。


時間的に余裕がないので、厳しいですが何気ない会話や表情の変化までチェックしながら
計測してください。そうすることで患者さんの容態の変化に気づきやすくなるからです。


ほんとうにちょっとしたことなのですが、意識するだけで全然違います。


バイタルサインをチェックする一環として血圧測定があるので非常に重要です。





■アマゾンで人気の血圧計とは?


アマゾンで売れている看護師さん向けの血圧計で人気が高いのは以下の3点です。


(1)ケンツメディコ アネロイド血圧計 No.500 紺 YAMASU

(2)テルモ アームイン血圧計 ES-P2000B

(3)SANKEI卓上型水銀血圧計




■血圧を測定する際の注意点


また病院によって看護師さんの業務の進め方は微妙に異なりますが、大抵どこの病院でも、
日中に1回と夜間に1回程度の頻度で血圧測定を行っています。


もしも患者さんの容態が急変した場合は、血圧測定の頻度を増やして測定します。


デジタル血圧計のメリットの一つに連続測定機能がついている点があげられます。


この機能を利用すれば、30分おきに3回計測し、平均値を出すといったこともできます。


血圧を測定したい時間の間隔をあけながら測定できるので、大変優れものです。


ただしデジタル血圧計を装着しっぱなしだと患者さんが嫌がる場合が少なくありません。


ですので、時折デジタル血圧計を外しながら、様子を見て血圧測定を継続します。


その際に必ず患者さんに声をかけてください。ちょっとした心配りが患者さんに安心感を
与えることができますし、「自分のことを気にかけてくれている」と思ってくれます。


患者さんによっては、皮膚がただれていたり、むくみが酷い状態にあるば方もいますので、
基本的に全ての患者さんに同じデジタル血圧計を使うことはありません。


クリニカルパスが導入されている医療機関で看護師として働くメリット・デメリットとは?

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■クリニカルパスとは?


「 クリニカルパス 」は、質の高い医療を効率よく患者さんに提供するために開発された
診療計画票です。文字だけでなくイラストなどを織り込んで分かりやすいのが特徴です。


また医療機関によっては、「クリティカルパス」と呼ぶところもあります。


意外にもクリティカルパスを最初に導入したのは医療機関ではないんです。


1950年代にアメリカの工業界で初めてクリニカルパス導入され、医療機関で広く浸透
したのは、それから30年後の1980年代に入ってからだそうです。


また日本ではさらに遅れて1990年代に入ってから、少しずつ浸透していきました。


クリティカルパスを導入することで院内における様々な情報を共有しやすくなります。


ですので、業務を飛躍的に改善、チーム医療の向上、インフォームド・コンセントの充実、
科学的根拠に基づく適正な医療の実施(EBM)などがクリニカルパスの導入で期待できます。


現状では病床数(400以上)が多い病院では約90%以上導入されてますが、それ以下
となると殘念ながらクリティカルパスを導入していない病院の方が圧倒的に多いです。





■クリニカルパスを導入している病院で働くメリット


クリニカルパスを導入している職場とそうでない職場を比較した場合、導入している職場
の方が働きやすいとされています。看護師さんの間でも評判は決して悪くありません。


例えばクリニカルパスが導入されている病院では1人の患者さんが入院してから退院する
までの治療、手術、看護、生活介助などの計画がすべて一元管理されています。


このため看護師さんがアセスメントを行いながら看護計画を立てなくてもよくなります。


まずクリニカルパスの診療計画に沿って、患者さんにきちんと説明し、患者さんから理解
が得られた状態で適切なケアを行っていきますので、後々揉めることがありません。


クリニカルパスは、患者さん用と病院用(医師、看護師など)に分かれていまして、
クリニカルパスを導入している病院では、大抵入院してすぐに患者さんに手渡されます。


このため患者さんは入院してから退院するまでの治療に関する、おおよそのスケジュール
を把握しながら、その経過をある程度予測することができるので、不安を軽減できます。


例えば入院当日はどういったことを行うのか、翌日以降に受ける検査やどんな治療・ケア
を行うのかが明確に記載されているので、患者さんは入院した時点で知ることができます。


クリニカルパスを導入することでチーム医療として強化できる点も大きなメリットです。
これはチーム内の不協和音を最小限におさえてくれるので、より働きやすくなります。


例えばA医師と看護師Bが同じチームでCという患者さんの治療にあたっているとします。


A医師も看護師Bもクリニカルパスに沿って治療および看護を進めることができますので、
何度も同じことを確認しあわなくてもよくなり、これだけでかなりの労力を抑えられます。





■クリニカルパスのその他の役割


患者さんの術後の食事や入浴、体位変換などのケアも標準化されたものが表になってます。
その表に沿ってケアを行えば良いので、余計なことを考えずに仕事に集中できます。


看護師さん一人一人の負担を軽減できるだけでなく、より効率よく仕事をこなせます。


例えば医師の指示を何度も確認する必要もありませんし、自分で不明な点を調べる必要も
ないといった具合に、大幅にこれまでの無駄を省くことができるようになりました。


クリニカルパスを見るだけで、詳細に自分のやるべき処置やケアが記載されていますので、
患者さんの対応がよりスムーズに行えるだけでなく、より質の高いケアを行えます。


これまでどうしても看護師さんによって「看護の質」に差があったわけですが、こうした
問題もクリニカルパスを導入することによって、ほぼ解消されました。


大抵どこの医療機関でもクリニカルパスは患者さん用と病院用の二つを作成します。


そして、患者さんが入院したら、すぐにクリニカルパス手渡すことができますので、入院
当日に検査、治療、手術、処置、看護など退院までのスケジュールを説明できます。


また、患者さんもクリニカルパスを見れば、説明をきちんと聞いたいなかったとしても、
患者さん自身の目で退院までのスケジュールを確認し、しっかり把握することができます。


例えば検査を受けて何日後に手術を受けるのか、また手術受けてから普通の食事ができる
ようになるまでには何日かかるのかといったことを患者さん自ら把握できます。


このため、患者さんに対する説明不足によって生じるトラブルなども激減します。


患者さんが余計なことに気を取られないで済みますので、患者さんの不安も激減します。
これにより患者さんの心に安心感が広がり治療及び手術の経過も必然的に良くなります。





■看護師として復職するなら?


病床数が多く、尚且つ一日に沢山の患者さんが入退院するような規模の大きな病院では、
当然それぞれの看護師さんが対応する患者さんの数も比例して多くなります。


このような状況で看護師さんが看護計画を作成するとなったら大変です。


時間が取られすぎて、本来やるべき重要度の高い仕事が出来なくなってしまいます。


しかし、クリニカルパスを導入することによって、こうした問題も解消されます。


また、クリニカルパスによって科学的根拠に基づいた治療がより可能となり、意味のない
検査や無駄な投薬を軽減できるので、医療機関側も大幅にコストを削減できます。


そして、クリニカルパスの作成についてですが、医師や看護師は勿論のこと、薬剤師、
検査技師、放射線技師など、それぞれの専門分野の意見をしっかり集約しています。


しかも、しっかり科学的根拠に沿っていますので、机上の空論とはなりえません。


クリニカルパスによって質の高い確かな情報をそれぞれの専門スタッフが共有することに
よって、多くの医療機関でチーム医療の質を飛躍的に向上することに成功しています。


どの患者さんに対しても同レベルの治療及び看護を行うことが出来ますので、提供できる
サービスの質を平均化することで患者さんの不満を大幅に抑えることができます。


勿論クリニカルパスは、決して万能というわけではありません。


改善しなければならない点を多く含んでいます。例えば患者さんの多くが長期間入院する
療養型の医療機関では、クリニカルパスは期待される効果を発揮しにくいです。


それよりも、「外科病棟」のように出来るだけ早い段階で手術や治療をして退院していく
方が向いています。しかも無駄な検査などを大幅に減らすことができます。


こうしたメリット・デメリットが色々ありますが、もし復職して看護師として働くなら、
クリニカルパスが導入されている医療機関を選ぶことを強くオススメします。

認知症患者の看護に苦しめられる看護師の厳しい現実とは?どのように対応すればよいのか?

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■入院患者の高齢化が急速に進んでいる


1980年代後半から「高齢化社会」が急速に進み、当時から医療と介護にかかる費用
が毎年雪だるま式に増える事を危惧する声が多方面であげられていました。


すでに病院でも入院患者さんの高齢化が進んでおり、高齢患者さんの場合、看護と介護
を同時に行なうことも多く、業務効率が悪化するといった問題に苦しめられています。


高齢患者さんの中には、他の疾患の治療のために入院していながら、すでに「認知症」
が進んでいるケースも少なくありません。こうなると看護ケアがより難しくなります。


認知症患者の看護は病院や施設だけでなく、在宅で行なう人も大変です。


認知症の症状は、記憶が低下してしまうため、日常生活に支障をきたします。


初期の状態は物忘れが激しいことが気になる程度ですが、その段階で放置してしまうと、
症状がさらに悪化し、今自分で行ったことや言ったことを忘れてしまいます。


看護する側は患者さんの奇行ともいえる行動を繰り返す姿を見たり、何度も同じことを
聞かされたりするわけですが、患者さん本人にとっては毎回初めて行うことなのです。





■認知症を患った人達の家族の苦しみ


認知症患者は昼も夜もありません。夜中に突然目が覚めて外へ出かけることもあります。


数年前に認知症を患っている人が徘徊しているところに遭遇したことがあります。


当日私は仕事の関係で午前4時頃に自宅を出ると、真冬にもかかわらず、ランニング姿
の初老の男性が歩いていました。声をかけたら自宅に戻る途中だそうです。


自宅の様子は覚えていたようなので、何とか帰宅することができました。


ちなみに私が住んでいるエリアには、一人で生活されている高齢者の方が沢山いまして、
今後こうした問題が増えることを覚悟した瞬間でもありました。


実際に家族が知らないうちに徘徊するケースも多く、最悪事故を招く危険性もあります。
このため、認知症が進んでしまうと、介護するご家族は患者さんから目が離せません。


特に地方は社会インフラが東京のような大都市のように整備されていません。


老人ホームへの入居待ち待機者が尋常じゃないほどいます。


認知症を患っているご家族を自宅で介護しなければならないケースも多いです。


中には仕事を辞めて貯金を切り崩しながら実際に生活している方もいます。


徘徊するようになると、次第に奇行が目立ち始めるようになります。どんな行動を取る
のか分かりませんので、介護するご家族は、正直気が休まる暇がありません。


そうした厳しい状況にありながら、子供が自分の親を支えなければなりません。


デイケアやデイサービスなどが自宅付近にあれば、こうした介護サービスをスポットで
利用することによって、ほんの少しでも介護の精神的負担から開放されます。





■認知症患者への対応について


認知症の患者さんは、自分が行ったことや言ったことをすぐに忘れてしまうわけですが、
人としてのプライドはしっかり持っていますので、きちんと対応しなければなりません。


どうせ分からないだろうと、初めての患者さんに接するように対応すると、患者さんは
突然興奮したり不穏になったりしますので、注意しなければなりません。


また、同じように患者さんの意に反した言動や行動を看護師さんが取ると、患者さんは
敏感に反応し、突然不穏になったり落ち着きのない行為をすることがあります。


そうさせないためにも落ち着いた態度で患者さんと向き合って下さい。


そして、患者さんを受け入れる姿勢を見せながら接することで、認知症の患者さんにも
看護することを受けれてくれます。しかし、看護師さんも一人の人間です。


どんなに優しく諭すように接しても、どうにもならないこともあります。


我慢が限界に達すれば、患者さんを非難したり、攻めたくなります。


しかし、どんなに腹が立っても我慢しなければなりません。


また患者さんを責めるようなことはしなくても、大声で怒鳴る看護師さんもいます。


しかし、何も理解できないような行動や言動を取る認知症の患者さんでも、人としての
プライドが呼応するかのように逆に怒ったり不穏になったりします。


こうした患者さんを拒否する看護師さんの態度は、患者さんの病状を悪化させます。


看護師さんが抱えるこうした仕事上の苦しみは、他の看護師さんと共通の問題として、
しっかり話し合うことによって、どのように対応するか考えなければなりません。


そうした話し合いの場をもうずに放置してしまうと、看護師さんが患者さんに対して、
ひどい暴力を振るったりする問題が生じてしまいますので、注意が必要です。





■認知症患者を看護するトラブルについて


意外に思われるかもしれませんが、病院内で頻繁に見られるのが、食事のトラブルです。


ほんのさっき食べたばかりであるにもかかわらず、「まだ食べさせてもらえない!」と
訴えるケースが少なからずあります。こうした場合は、どんなに諭しても無駄です。


「今準備しているところです」と遠回しに説明してあげてくださいね。


大切なのは、患者さんの立場になって考えることです。


慣れてくると次第に良い反応を示してくれる会話のパターンが見えてきます。


そのパターンを軸にコミュニケーションを取るようにすれば、会話の失敗を防げます。


いくら言うことを聞いてくれないといっても、患者さんを逆なでするような話し方では、
患者さんは大人しくなるどころか、余計興奮して不穏になる一方です。


病棟勤務の看護師さんは沢山の仕事を抱えているので、「同じ患者さんにつきっきり」、
というわけにはいきません。離れている間にトラブルが起こることも十分考えられます。


このため他の看護師さんと協力しながら認知症の患者さんを見守ることになります。
また、普段から患者さんの行動・言動を観察することも非常に重要です。


認知症患者さんの看護は一人ではできません。何でも頑張りすぎると苦しくなります。
「私がやらなければ」と気負いすぎるのは、自分を追い込んでしまうので危険です。


チームで互いに助けあいながらケアすることにより、個々の看護師さんの負担が小さく
なります。そのためにも自分や他のメンバーの個々の能力を把握する必要があります。


それは自分自身ができないところや、相手ができないところを補う力になるからです。


また看護ケアを統一することにより、患者さんも混乱することが少なくなります。


看護師による中心静脈栄養看護の注意点とは?中心静脈栄養法のメリット・デメリットとは?

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■中心静脈栄養法・胃ろう栄養法とは?


病棟には自分で食事がとれない状態にある患者さんもいらっしゃいます。


しかし、普通の点滴では十分なエネルギーを補給することができません。栄養価の高い
ものを静脈にいれると、強い痛みが生じ、「静脈炎」を起こすリスクが高いです。


このため、「中心静脈栄養法」といって、細いカテーテルを心臓付近の静脈に挿入し、
このカテーテルを介しながら点滴をおこなうことによって、エネルギーを補給します。


また、中心静脈栄養法以外にも、患者さんに必要なエネルギーを補給する方法として、
胃に直接エネルギーを補給する「胃ろう栄養法」などがあります。





■中心静脈栄養法のリスクとは?


患者さんによっては、口から普通に食事を取ると、誤嚥をし誤嚥性肺炎を繰り返すこと
もあり、そうした場合「中心静脈栄養法」や「胃ろう栄養法」を行います。


このカテーテルをセットすれば、いちいち点滴するために針を刺す必要がありません。
一日に必要な栄養のほとんどを点滴だけで補給出来る点が大きなメリットです。


ただし、「中心静脈栄養法」栄養補給を続けると高血糖、肝機能障害を発症するリスク
があり、カーテルを体内に入れることで「細菌感染」の発症リスクが高まります。


場合によっては、肺血症、血栓性静脈炎などを引き起こす可能性があります。


しかし、「中心静脈栄養法」といえどもリスクはつきものです。


例えば病気になる以前から食事のたびに、むせたり咳こむことが多かった患者さんは、
誤嚥性肺炎を発症するリスクが高いので十分注意しなければなりません。


特に高齢患者さんの場合は、老化による身体の機能低下から、咳き込んだり、むせたり
していないにもかかわらず、「誤嚥」してしまうこともあります。


それに気づけないことも少なくないので、高齢患者さんの場合は要注意です。


胃ろうでエネルギーを補給する場合は、患者さんに適した体位をしっかり保たないと、
誤嚥によって逆流性の肺炎を併発してしまう可能性も十分あります。





■中心静脈栄養法のメリット


中心静脈栄養法は、心臓付近の大静脈までカテーテルを挿入することから、気胸や空気
塞栓、動脈損傷といっ合併症を発症するリスクが高いので、この点も要注意です。た


中心静脈栄養法のメリットは、一度カテーテルをセットすれば、何度も穿刺をする必要
がありませんし、エネルギーを補給することによる痛みを最小限に抑えられます。


また看護師さんも毎日注射針をさす作業が大幅に軽減されますし、呼吸器や消化器への
負担が大幅に軽減ができるうえに、血管の確保が常時可能となります。


このため、緊急時におきましても、薬液の投与がスピーディーに実現可能となります。





■中心静脈栄養法のデメリット


中心静脈栄養法のデメリットについてですが、体内にセットされたカテーテルによって
感染のリスクが高くなるので、感染防止のためのケアを慎重に行う必要があります。


そして、消化管の安静な状態を維持することが出来るのですが、色々な問題が生じます。
まず消化管がもつ本来の自然な働きを妨げる動きが活発化することになります。


高濃度の栄養が投与されることによって、血糖のコントロールがより難しくなりますし、
肝機能障害のリスクが高いので、合併症のリスクも比例して高くなる可能性があります。





■中心静脈栄養法での患者さんの看護


カテーテルを挿入するにあたり、カーテルが外れないようにするわけですが、患者さん
に余計な不安を与えないようにするためにも、冷静に対処しなければなりません。


また高齢患者さんの場合は、認知症がかなり進んでいる方も少なくありません。


自ら管を抜いてしまう可能性があるので、両手の動きを抑えるためにミトンを利用して
拘束するわけですが、これとて長時間拘束すれば手指の拘縮や水虫など誘発します。


しっかり対策しなければ、トラブルを引き起こしてしまうので、要注意です。


患者さんを見守ることができる間だけでも、ミトンを外してあげましょう。


また高齢患者さんの中には患者さんは発語できない方も少なくありません。


患者さんの表情を観察しながら、適切なケアを行なうように心掛けて下さい。


また、カテーテルの管が非常に長いので、「体位変換」のさいに誤って管を引っ張って
しまう危険性もあるので、細心の注意を払って対応しましょう。




■中心静脈栄養法の注意点とは?


中心静脈栄養法では、患者さんが摂取できる一日栄養量が設定されているわけですが、
高カロリーの栄養が過度に補給されないようにするために、滴下速度を確認します。


大抵どこの病院でも滴下速度の設定ミスを防ぐために、午前と午後の2回にわたって、
確認していきます。午前中は朝一番に注射をセットするさいに行います。


午後は看護師さん二人で各病室を回りながら間違いのないことを確認します。


「中心静脈栄養法」は、条件を満たしていれば入浴することも認められてはいますが、
感染リスクがあるので、患者さんを感染させないために潔操作の技術が重要です。


また、高齢患者さんの大半が痰の喀出を自分で出来ません。


看護師が時間を見て、患者さんの症状に合わせて吸痰しなければなりません。それ以外
にも口腔ケアや清拭、手浴足浴、おむつ交換や体位変換、創処置などの仕事をします。


看護師による医療事故・医療ミスの問題とは?医師の医療事故はさらに深刻!

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■医療事故はなぜ起こるのか?


医療の現場では何が起こるか分かりません。突然「医療事故」が起こることもあります。
最悪患者さんを死に至らせてしまうと、テレビなどのメディアで取り上げられます。


メディア側は、都合よく正義をふりかざして、徹底的に「病院側」を叩きます。


たった一つの判断ミスが「医療事故」に繋がることもあるわけですが、患者さんの命を
奪ってしまう可能性があるので、それ相当の注意がどうしても必要です。


残念ながら看護師さんによる、医療事故も少なからずあります。


医療事故を徹底して防ぐために、ヒヤリハット事例の分析が欠かすことができません。
医療安全対策を強化するために「ヒヤリハット会議」を多くの病院で行っています。


ヒヤリハット事例とは以下のようなものです。


(1)ヒヤリハットとは、当初の予定では行われるはずだった医療行為が結果として
   行われなかったが、仮に行われていたら、患者さんに何らかの被害が生じた。


(2)予定されていた医療行為が行われたが、患者さんに被害は無かった。



大抵どこの病院でも、ヒヤリハット会議を1ヶ月に一度のペースで行っているのですが、
これでも十分ではないとして、幹部クラスが毎日行っている病院も実際にあります。


ヒヤリハット会議では、医療事故についての看護師さん同士で評価します。


例えば「どこに問題があったのか?」、「どうしてそうなったのか?」、「どうやって
対処したのか?」大抵どこの病院でも各部署から一人ずつ集まって話し合います。


いうまでも看護師さんによる医療事故・医療ミスを起こさないための努力が必要です。


参加した看護師さん同士で各事例をディスカッションしながら、同じ過ちを起こさない
ために、対処法について話し合いながら、医療事故を防ぐことを目的としています。





■高齢患者が増えると医療事故が起こりやすい?


看護師さんによる患者さんへの与薬ミスは少なくありません。


仮に投薬量と投薬物が人体に全く害のないとしても医療事故は医療事故となります。


医療事故はベテランでも新人でも起こりえます。看護師として働いているのであれば、
誰にでも起こりえることですが、もし起こした場合は、当然厳しく叱責されます。


しかし、どんなに意識を高めて仕事に挑んでも、人為的なミスはなくなりません。


他の仕事と異なり、医療の仕事は非常にハードです。ほんのわずかなミスでも、あまり
にもミスが続くと、大きな医療事故へ発展する可能性も非常に高いので要注意です。


特に最近は、高齢化社会が容赦なく進んだことによって、高齢患者さんが増えてます。
病棟によっては、入院患者の大半が高齢者というケースも少なくありません。


そうした介護度の高い患者さんが多い病棟で働く看護師さんは大変です。


どうしても介護の仕事が占める割合が大きくなるため、肉体的負担が大きくなります。


高齢患者さんだけでなく、他の患者さんのケアも行わなければなりません。


高齢患者さんの対応で時間が削られると、その分を挽回しなければなりません。


そうすると、どうしても焦ってしまい、医療事故、医療ミスにつながりやすくなります。


例えどんに小さなミスであっても、それが大きな事故に繋がることもありますので、
看護師さん一人ひとりが自覚し、緊張感を持って仕事に取り組まなければなりません。


どこの病院でも、そのために指導していますし、看護師さん自身も自覚しています。


しかし現状ではメディアで報道されているほど看護師による医療事故は少ないですし、
患者さんの命にかかわるような致命的なものは決して多くありません。


また看護師さんによって起こってしまった医療事故の多くが、医師の手による医療事故
ほどは、致命的なケースはありませんので、それだけが唯一の救いかもしれません。





■医師による医療事故は看護師よりも深刻!


実際に医師による医療事故によって患者さんが命を落とすケースは少なくありません。
中には訴訟に発展してしまうケースも少なくないため、心が休まる暇がありません。


ちなみに医師の先生によって起こってしまった医療事故の大半は、治療方針や治療方法
に関する判断ミスが殆とされていますので、防ごうと思えば防げる程度のものです。


医局も以前ほどではありませんが、学会をはじめ医療の世界では、依然として大きな力
がありますが、それゆえにプライドの高い医師の先生が少なくありません。


治療方針がバラバラだと、どうしても上手くことが運びませんので、一人の患者さんの
治療方法について、医局の先生同士話し合うことは非常に重要です。


治療方針が統一されることによって、患者さんに対して良い影響を与えることができる
だけでなく、職場における看護師さん同士の意思疎通も図りやすくなります。


医療事故・医療ミスが多発すれば、当然病院の信頼も評判もガタ落ちとなります。


そうすれば、患者数が次第に少なくなり、その結果として病院経営が悪化します。


一度落としてしまった評判を回復させるのは、決して容易ではありません。


そうした状況に一度でも陥ると、弱り目に祟り目ではありませんが、次々と問題が明る
みに出ますよね。例えば看護師さんの患者さんに対する対応は良く問題になります。


患者さんへの対応が悪い看護師さんは、当然患者さんやそのご家族から怒りを買います。
本人に直接言葉をかけなくても、投書によって名指しで批判されたりします。


そうならないためにも、患者さん一人ひとりに、しっかり対応する必要があります。


医療事故が起こってしまい、患者さんやご家族に迷惑をかけてしまった場合、速やかに
謝罪しなければなりません。ここで誰が謝罪するかでもめるのは最悪です。


患者さんとそのご家族から、誠意がないと取られてしまい、余計な問題が発生します。


医療事故の度合いによりますが、院長自ら患者さんのご自宅に向かって、直接謝罪する
ことも少なくありません。また、お金で解決するケースも多いようです。


バイタルチェックの取り組み方で看護師としての将来が決まる!

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■バイタルサインとは?


バイタルサインは、直訳するとVital (生命)のSign(徴候)です。


言葉はあまり良くありませんが、バイタルサインは患者さんの生死を判別するために
必要な医療の基本的情報で、具体的には血圧、脈拍、呼吸、体温の4つです。


例えば血圧、脈拍がゼロで呼吸をしていなければ、すでに死亡しています。


命が危険な状態にあることを示すバイタルサインは以下のとおりです。


「血圧」 収縮期血圧60mmHg 未満

「脈拍」 1分間40回未満もしくは測定不能の頻脈

「呼吸」 1分間以上呼吸がない

「体温」 35度以下もしくは42度以上

「意識」 何をしても体が反応せず、全く覚醒しない



こうしたバイタルサインを確認することを、医療や介護の現場ではバイタルチェック
(vital check)といいますよね。看護師さんにとって重要な仕事の一つです。


看護師さんがバイタルチェックをするのは、患者さんの状態を把握するためでして、
コミュニケーションを取りながら、患者さんの症状の変化を確認します。


バイタルチェックは、看護師さんにとって欠かすことができません。


患者さんの容態の変化を見逃さないためにも、しっかり把握しなければなりません。


こうした理由から、どうしてもバイタルチェックの質を高める必要があります。


特に高齢患者さんの場合は、突発的に容態が変化するので、注意が必要です。


バイタルチェックは、ただバイタルサインを確認するだけではありません。


患者さんの異変にいち早く気づくためにも、繰り返しになりますがバイタルチェック
の技術を高める必要があり、そのためにも毎回真剣に取り組まなければなりません。


試行錯誤をくりかえしながら高めていくものなので、バイタルチェックの取り組み方
がいい加減な看護師さんは、当然のことながら他の仕事もいい加減になります。


看護師としての未来は相当暗いです。ですので、真剣に取り組む必要があります。





■異変に気づく力をつけるには?


バイタルサインを確認して問題なければ、通常通りのケアを行います。もし「異変」
に気づいたら、速やかに医師の指示に従って適切なケアを行わなければなりません。


例えば排尿が少なかったり、ほとんど出てない場合は、速やかに医師に報告します。
そして「利尿作用」を活発化させるために注射をしたり点滴をします。


当然のことながら患者さんの状態にあわせてケアしなければならないわけですから、
当日の患者さんの状態をきちんと把握しなければなりません。


そうしないと患者さんが発熱しているにもかかわらず、何も患者さんが言わないため、
そのまま入浴させてしまったり、清拭してしまうといった問題が起こってしまいます。


また、リハビリ中の患者さんの当日の血圧が高ければ、当然リハビリを休ませなけれ
ばなりませんし、その状態で入浴すれば心臓に負担がかかるので当然中止です。


そうした場合、まず理学療法士に報告しなければなりませんし、血圧があがった当日
が患者さんの入浴日なら、入浴できないことを担当者に報告しなければなりません。


吐き気があるなら、当然食事は吐き気が治まってからしなければなりません。


嘔吐や吐き気が続く場合は無理に食事をさせるわけにはいきません。


医師の先生にきちんと報告したうえで、先生の指示に従って点滴などを行いますが、
欠食の指示が出た場合は、すぐに栄養部に連絡して食事を停止してもらいます。


こうしたことは日常茶飯事的に起こるわけですから、あらゆる意味でバイタルサイン
の確認は医療の基本となります。それくらい重要なものなんです。


しかしながら、どこの職場でも慢性的な「人材不足」に陥っているので、どうしても、
見過ごしてしまいます。くどいようですが、医療ミスを抑えるためにも重要です。





■バイタルチェックの質を高めるには?


もし看護師として働き続けるのであれば、バイタルサインを見極める能力がどうしも
必要となります。そのためにも「コミュニケーション能力」が重要になります。


患者さんとの何気ない会話から症状の変化を確認することはよくあります。


ですので、同時進行で高める必要があります。これらを分けることはできません。


上述した以外にもバイタルチェックで重要な項目がいくつかあります。


まず、血液中の酸素濃度、尿量、排便、浮腫、皮膚、口腔内、声掛けによる反応など
実に幅広いので、当然のことながら慣れるまでは混乱することも多いでしょう。


しかし、ある日を境に突然理解できるようになりますので、それまでの辛抱です。


バイタルサインを確認しながら、検温表や看護記録などに記載し、異常が見られれば、
速やかに医師に報告して、どのように進めていくか指示を受けるのを待ちます。


このため病棟勤務の看護師さんは、ただ報告すればいいというわけにはいきません。


「対処療法」だけを行い、そのまま様子を見るときもあります。


また、医師の先生から指示を受けて適切な処置を行うことがあります。


もしバイタルチェックを入念に行っても、なんら異常が見られない場合は、これまで
どおりの「看護計画」に沿った看護ケアを行わなければなりません。


慣れないと混乱しますので、ミスがないようにするためにも、紙にやることを書いて、
それにしたがって、仕事を進めましょう。考えながらやろうとすると失敗します。


最後に看護師さんが「バイタルチェック」を行なうさいの注意点についですが、当然
正しく測定しなければ患者さんの状態をきちんと把握することはできません。


例えば血圧測定するのであれば、無理のない姿勢で行わなければなりません。


また患者さんが体動してる場合は、時間をおいてから測定します。


本当にちょっとしたことですが、バイタルチェックの質を高めるためには、臨機応変
に自ら色々と工夫が出来るようにならなければ難しいです。


経験がどうしても必要になりますので、根気よく取り組む必要があります。


なぜサービス残業する看護師が多いのか?勤務に関する様々な問題とは?

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■看護師の労働時間は法できちんと定められている?


看護師さんといえど、一般の会社員の方と同じく労働時間8時間です。


ただし、常勤看護師として働く場合は、夜勤や準夜勤といった変則勤務があります。


例えば「二交代制」の場合、夜勤は16時間です。二交代制を否定する声も依然として
少なくありませんが、三交代制よりも、休みが取りやすいといった利点もあります。


このため、それほど否定的な声は現場では出にくいようです。


ちなみに労働時間が1日8時間であっても、日勤はお昼休みが1時間プラスされるので、
実際に病院に拘束されるのは、9時間となり、それ以上となると超過勤務となります。


大抵どこの病院でも時間外勤務に関しては自己申告する形を採用しています。


時間外勤務を行った場合は、実際に当日残業した時間を記入して申告します。


また夜勤の場合は、当日忙しすぎて本来取るべき2時間の仮眠を取れなかった場合のみ、
2時間超過勤務という形で申告するケースが多く、仮眠の重要性は大分高まってます。


勤務表を作成するのは、師長が担当されるケースが多いです。


最近では無料の「勤務表作成補助ツール」が沢山出回ってまして、こうした有料・無料
のソフトを利用される方も多いです。それくらい勤務表を作成するのは困難です。


勤務表の作成については、法的に定められている以下の点が必ず含まれています。


「休日を月8日以上入れる」

「夜勤明け当日に夜勤を入れない」

「夜勤では経験5年以上の者を最低1名以上配置する」



また以下のような形で病院独自のルールを勤務表を作成するにあたって考慮しますし、
看護師さんそれぞれの立場によって事情が異なるので、その点も考慮します。


「早番が4日以上続かない」

「夜勤が3回連続で続かない」

「夜勤明けの翌日に早番を入れない」





■法があっても過労死を防げない理由とは?


ちなみに時間外勤務は、以下のような形で制限が設けられていますの、本来であれば、
これを超えると厳しく処分されることになるのですが、必ずしも守られていません。


また交代制勤務は、看護師さん一人当りに与える負担が大きく、色々問題があります。


夜勤以外に月50時間を超える時間外勤務によって過労死につながる場合があります。


実際には50時間以上毎月残業していながら、病院には10時間以下で申告するケース
が多いことから、過労死するまで追い込んでしまうことになります。


実際に日本全国の病院で起こっており、テレビや新聞などの大手メディアでも取り上げ
られる大きな社会問題となっていますが、今後もこうした問題は減りそうにありません。



1週間  15時間

2週間  27時間

4週間  43時間

1カ月  45時間

2カ月  81時間

3カ月 120時間

1年  360時間



ご存知のとおり、病院にとっての収益源である「診療報酬」に関して法が厳格化され、
患者さん7人に対して看護師さんを1入配置しなければなりません。


これが「入院基本料金」を満たすためのルールとなっています。


また、看護師さんの月平均夜勤時間は、72時間以下に設定しなければなりません。


1か月の夜勤時間を72時間以下にするのは、例えば「2交代制」を採用している病院
ならば、1回の夜勤が16時間程度となっているため、月4回が限度となります。


「3交代制」の場合は準夜勤、深夜勤が1回8時間なので、月9回が限度となります。


こうしたルールを無視して看護師さんを夜勤で働かせることはできません。


診療報酬をきちんと得るために病院側は7対1の配置を守りながら、1ヶ月の夜勤時間
を72時間以下に抑えなければならないので、病院側も看護師さんの確保が大変です。






■なぜ看護師はサービス残業が多いのか?


申告制であるため、どうしてもサービス残業が増えます。


30分程度の残業なら、ほとんどの看護師さんは申告していません。


しかし本来であれば10分でも残業は残業ですので、申告すべきですが、そうする人は
少ないです。もし全員きちんと申請すれば破綻してしまう病院もあるかと思います。


超過勤務の労働時間は病院によって取り扱い方が微妙に異なり、良心的な病院は10分
単位で時間外勤務として計算し、時間外手当としてお給料にきちんと加算します。


労働時間は業務によって異なりますし、病院によって早番、遅番の時間が異なります。
一般的には早番は8時から17時、遅番は10時から19時に設定しています。


多少のずれはありますが、これから大きく外れることはありません。


病院で働いている人達の昼食時間も各部署によって微妙に異なります。


病棟では患者さんの食事が何より優先されなければなりません。


ですので患者さんの食事介助を行う看護師さんが患者さんと一緒に食事を取るわけにも
いきませんから、それぞれ時間をずらしながら昼食を取っています。


特に患者さんの高齢化が進んでいる現在では、食事介助を必要とする患者さんが増えて
いるので、患者さんの状態にあわせなければならないので、かなり大変です。





■システム化すれば全て上手くいくわけではない


病院によっては、働きやすい環境を目指して、色々な工夫がなされています。


これまで3交代制を採用していたところが2交代制にシフトしたり、逆に2交代制から
3交代制を採用するケースもあるのですが、病院側は2交代制を希望しています。


3交代制にすれば、その分看護師さんを余計に確保しなければならないからです。


人が増えれば人件費も当然その分上がるので病院経営にも大きく影響します。


このため、2交代制から3交代制へとシフトする病院は経営にある程度余裕があって、
しかも働いている従業員に対してきちんと配慮していると判断できます。


2交代制から3交代制へシフトした病院の多くが、看護師さんの負担が軽減してること
を強調しています。確かに配置される人が増えるので、自然とそうなるようです。


しかしその分勤務表作成するのが難しくなりますし、ただでさえ師長さんによっては、
ノイローゼーになってしまうくらい、勤務表を作成するのは難しい作業です。


最近は全ての業務をシステム化する動きが広がっています。確かにシステム化すること
によって、利便性は飛躍的に向上しますが、逆に混乱するケースも増えてしまいます。


システムを導入して終わりというわけにはいきません。


病院には当番制で色々な仕事があるので、これを仕分けするだけでも大変です。


常に改善しながら、実際の業務にあったシステムを作り上げる必要があります。


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