(1)
人を動かすことの
できる人は、
他人の気持ちに
なれる人である。
そのかわり、
他人の気持ちに
なれる人というのは、
自分が悩む。
自分が悩んだことの
ない人は、
まず人を動かす
ことはできない。
拝む心がなければ、
人は動かない。
(2)
失敗を恐れてはいけない。
恐れなくてはいけないのは、
失敗を恐れて
何もしなくなることだ。
(3)
日本人は、
失敗ということを
恐れすぎるようである。
どだい、失敗を恐れて
何もしないなんて人間は、
最低なのである。
(4)
チャレンジして
失敗することを恐れるよりも、
何もしないことを恐れろ。
(5)
人間は失敗する
権利をもっている。
しかし失敗には反省という
義務がついてくる。
(6)
人間に必要なのは困ることだ。
絶体絶命に
追い込まれたときに
出る力が本当の力です。
(7)
私は若い社員に、
相手の人の心を理解する
人間になってくれと話す。
それが哲学だ。
(8)
苦しい時もある。
夜眠れぬこともあるだろう。
どうしても
壁がつき破れなくて、
俺はダメな人間だと
劣等感にさいなまれる
かもしれない。
私自身、
その繰り返しだった。
− 本田宗一郎 −